指先のお手入れ方法の一つとして知られる「甘皮処理」。普段からあまりネイルをしない場合、セルフでのやり方が分からない人も多いでしょう。今回は、初心者でも簡単にできる甘皮処理のやり方を解説します。便利アイテムや注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
爪をきれいに保てる「甘皮処理」とは
ネイルケアとして多くの人が実践している「甘皮処理」ですが、具体的にどのような方法なのでしょうか？具体的なやり方をご紹介する前に、まずは甘皮処理とは何かについて解説します。
そもそも「甘皮」はどの部分を処理する？
「甘皮」とは、新しく生えてくる爪の根元を保護する役割を持つ膜のことです。主に、爪が伸びるとともに表面や両端に発生する白いカス・薄い膜である「ルースキューティクル」と、さらに爪の根元部分にある「エポキニウム」という皮の2つで構成されています。
甘皮処理では、この2つのうちルースキューティクルのみを除去します。エポキニウムは爪の根元から細菌が入り込まないようにするバリアの役割があるため、セルフケアの際には除去しないように注意しましょう。
甘皮処理をするメリットとは？
定番のネイルケアのやり方として知られる「甘皮処理」ですが、主なメリットとして以下の3点が挙げられます。
爪の乾燥防止につながる
甘皮処理の大きなメリットの1つが、爪の乾燥防止につながる点です。甘皮は爪の成長とともに伸びていきますが、伸びすぎたままにしていると爪全体に水分が行き渡るのを阻害してしまい、乾燥による爪の縦ジワ・割れなどが発生することもあります。
自宅で定期的に甘皮処理をすることで、爪の乾燥を防ぎ、きれいで健康的な爪を育てられるといわれています。
爪のささくれを防げる
爪の両端にできるささくれを防げるのも、甘皮処理のメリットです。爪の成長とともに引っ張られるルースキューティクルは、そのままにしているとささくれの原因につながることもあります。
こまめに甘皮処理をすることで、ささくれのもととなるルースキューティクルを除去できるため、きれいな指先をキープしやすくなりますよ。
マニキュアの仕上がり・持ちがよくなる
マニキュアの仕上がり・持ちがよくなるという点も甘皮処理の大きなメリットです。甘皮が伸びたままの状態で上からマニキュア液をつけると、甘皮部分からマニキュアが浮いていくため、剥がれやすくなってしまうのです。
また、伸びきった甘皮が爪の成長を妨げることで、乾燥による爪の縦スジ・凹凸などが出てきやすくなるため、マニキュアがきれいに塗れない場合もあります。甘皮処理をすることでマニキュアが爪に密着するうえ、爪の乾燥対策にもつながるため、きれいなネイルを長持ちさせられますよ。
爪の甘皮処理に使う主な道具一覧
爪を傷つけずに甘皮処理をするためにも、初心者がセルフケアをする場合は必要な道具を準備しておくことが大切です。ここからは、爪の甘皮処理において、初心者が揃えておきたい必要な道具をご紹介します。
キューティクルリムーバー
デュカート キューティクルリムーバーⅡ 770円（税込）
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キューティクルリムーバーとは、爪に付着して硬くなった余分な甘皮やささくれを除去するための専用液です。リムーバーを爪へ塗り込むことで甘皮を傷めずにやわらかくし、初心者でも甘皮を除去しやすくなります。
ジェルタイプやオイルタイプなど、さまざまなテクスチャーがあるため、自分が使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
綿棒またはプッシャー
デュカート キューティクルトリマー 418円（税込）
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綿棒やプッシャーは、リムーバーでやわらかくした爪の甘皮を押し上げるために必要な道具です。甘皮を押し上げることで、セルフケア初心者でも余分な部分をカットしやすくなります。
基本的な甘皮処理のやり方では、プッシャーやウッドスティックを使いますが、力加減を間違えると爪を傷つけてしまう場合もある点には注意しましょう。初心者は爪を傷めにくい綿棒を使うことをおすすめします。
キューティクルニッパー
デュカート キューティクルニッパー 3,080円（税込）
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キューティクルニッパーとは、プッシャーで押し上げた甘皮をカットするための道具です。ふやかしても硬い甘皮や、ささくれをハサミ感覚で簡単にカットできます。同じ役割を持つ道具にキューティクルカッターがありますが、こちらは甘皮部分をなぞるだけで除去が可能です。
キューティクルニッパー・カッターは簡単なやり方で甘皮が除去できる分、切れ味がよいため、爪や指を傷つけないように注意しましょう。セルフケアが難しい初心者の場合は、ガーゼや綿棒で代用することもできますよ。
ネイルオイル
甘皮処理後のアフターケアに必要な道具が、ネイルオイルです。甘皮処理後の爪は乾燥しやすい状態であるため、ネイルオイルで保湿することで乾燥を防げます。ネイルオイルが準備できない場合には、ハンドクリームなどで代用することも可能です。
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セルフケア初心者でもできる甘皮処理の2つのやり方・手順を紹介
甘皮処理のやり方は、使う道具によって少しずつ手順やコツが異なります。ここからは、初心者でも簡単にできる基本的な甘皮処理のやり方・手順を2つご紹介します。
綿棒を使った甘皮処理のやり方
ニッパーやプッシャーなどの道具を使うのが怖い初心者の方は、綿棒を使った甘皮処理のやり方にチャレンジしてみましょう。手順も簡単で、お湯で甘皮をふやかしたら、あとは綿棒でやさしく擦るだけでルースキューティクル部分を除去できますよ。
綿棒は爪を傷つけにくいとはいえ、力を入れすぎると摩擦によって爪の表面を傷めてしまう可能性があるため、力を入れずにやさしく綿棒を動かすのがお手入れのコツです。
綿棒を使った甘皮処理のやり方・手順
- 洗面器に40度程度のお湯を溜める。
- 片手を、甘皮部分がしっかり浸る程度まで洗面器に浸し、3分程度温める。
- 洗面器から手を出し、タオルで水気を拭き取る。
- 綿棒で爪の表面に円を書くようにクルクルと動かしながら、甘皮をやさしく押し上げる。
- 綿棒で押し上げた際に、白いカス（＝ルースキューティクル）が出てきたらタオルで拭き取る。
- もう片方の手も同じようにケアをしたら、最後にネイルオイルを塗布して完了。
キューティクルニッパーを使った甘皮処理のやり方
キューティクルニッパーを使った甘皮処理のやり方は、爪を傷つけやすいため、事前にリムーバーでしっかり甘皮をふやかしておくことが大切です。綿棒を使ったやり方と同じく、甘皮を押し上げる際には力を入れずに行いましょう。
キューティクルニッパーを使った甘皮処理のやり方・手順
- キューティクルリムーバーを甘皮部分・爪の両端を中心に塗り込む。
- 甘皮部分がふやけてきたら、綿棒またはプッシャーでやさしく押し上げる。
- 押し上げた甘皮をキューティクルニッパーでカットしていく。細かな白いカスがあれば、綿棒などで取り除く。
- 最後にネイルオイル・ハンドクリームなどで甘皮部分を保湿して完了。
さまざまな甘皮処理のやり方に使えるおすすめのアイテムをご紹介！
左から
デュカート キューティクルニッパー 3,080円（税込）
デュカート キューティクルトリマー 418円（税込）
デュカート キューティクルリムーバーⅡ 770円（税込）
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さまざまな甘皮処理のやり方がありますが、便利アイテムを使うことで初心者でも簡単にセルフケアができるようになりますよ。ここからは、さまざまな甘皮処理のやり方に使えるおすすめのアイテムをご紹介します。
余分な甘皮をやわらかくしてきれいな爪へ【デュカート キューティクルリムーバーⅡ】
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〈デュカート キューティクルリムーバーⅡ〉は、余分な甘皮を除去しやすくするリムーバーです。フタに筆が付いており、マニキュアを塗るときと同じやり方で使えます。オリーブ果実油とアボカド油の植物由来エモリエント成分を配合しているため、しっかりと爪や甘皮を乾燥から守ってくれるでしょう。
甘皮・ささくれをスルッと除去【デュカート キューティクルトリマー】
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〈デュカート キューティクルトリマー〉は、余分な甘皮やささくれをスルッと除去できるキューティクルプッシャーです。片方の先端にプッシャー、もう片方にはY字カッターを搭載した2WAY仕様になっているため、甘皮を押し上げてからカットすることができます。
余分な甘皮をしっかりキャッチ【デュカート キューティクルニッパー】
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〈デュカート キューティクルニッパー〉は、甘皮処理専用のコンパクトニッパーです。刃の先端がカーブしているため、押し上げた甘皮をしっかりキャッチできますよ。ジェルネイル前の甘皮のお手入れやささくれのカットができ、ひとつ持っていると便利なアイテムです。
さまざまなやり方の甘皮処理の仕上げに【ネイルネイル（NAIL NAIL）ドリップリペアセラム】
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ネイルネイルの〈ドリップリペアセラム〉は、一滴で爪のトータルケアができるように作られた美容液です。爪と指先の内側へ潤いを与える浸透ケラチンと、爪の表面を保湿するコーティングケラチンの2種類のケラチンを配合したことで、指先や甘皮全体に潤いを与え、乾燥を防ぎます。
水ベースの美容液でベタつきにくいため、甘皮処理後のアフターケアから乾燥による爪の折れ・ひび割れ対策まで、さまざまなやり方のネイルケアに活用できますよ。乾燥が気になる部分にピンポイントに塗れるスポイトチューブタイプの容器なので、初心者でも扱いやすいでしょう。
セルフケアでサロンのような仕上がりへ【石澤研究所 アンドネイルキューティクルリムーブペン】
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自宅で簡単にネイルサロンのような仕上がりを楽しめることをコンセプトとしたリムーバーが、石澤研究所の〈アンドネイルキューティクルリムーブペン〉です。ペン型のリムーバーで、ペン先に斜めカットのソフトチップを採用しているため、爪の根元や両端の溝まできれいに塗れます。
甘皮柔軟効果に優れたアボカドオイルをはじめとした100%ナチュラルオイルを配合しており、硬くなった甘皮まわりをやさしくほぐします。綿棒やプッシャーを使ったやり方でなくても、ペン先のソフトチップで甘皮をすっきり除去できますよ。手軽なやり方で甘皮処理をしたい人におすすめのアイテムです。
初心者が甘皮処理を行う際の注意点
甘皮処理のやり方自体は簡単ですが、初心者が行う場合はさまざまな点に注意しないと、爪を傷めたり指をケガしたりする場合もあります。ここからは、初心者が甘皮処理を行う際の注意点をご紹介します。甘皮処理を実践する前に1度チェックしておきましょう。
甘皮処理はケガや傷がないタイミングで行う
甘皮処理をする際は指先や甘皮の状態をチェックし、ケガや傷がないタイミングで行うようにしましょう。甘皮処理後の爪はデリケートなので、ケガや傷がある状態で行うと悪化させてしまう可能性があります。ケガや傷がある場合はしっかり完治させてから甘皮処理をしましょう。
甘皮処理のやりすぎに注意する
甘皮処理のやりすぎも注意が必要です。甘皮処理は頻繁に行う必要はなく、甘皮が伸びている場合にのみ行うことが大切です。甘皮が伸びるスピードは人によって異なるため、基本的に1ヶ月に1回程度の頻度を目安とし、甘皮の状態にあわせて頻度・やり方を変えるようにしてください。
甘皮を無理やり押し上げない
初心者の甘皮処理の間違ったやり方として多いのが「甘皮を無理やり押し上げる」という方法です。無理やり押し上げることは、爪や皮膚の傷や痛みの原因になる場合もあるため避けましょう。綿棒とプッシャーのどちらを使ったやり方でも、力を入れずにやさしくケアすることが大切です。
甘皮を処理してきれいな爪をキープしよう！
指先はほかの人からチェックされやすい部分であるため、日頃から甘皮処理のセルフケアをしておくことで、清潔感のあるきれいな指先をキープできますよ。今回ご紹介した準備すべき道具や初心者でもできるやり方なども参考にしながら、ぜひ爪の甘皮処理をしてみてくださいね。
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