私たちの口腔環境を整えるアイテム、それは歯ブラシ。毎日使うものにも関わらず、なんとな〜くのタイミングで交換していませんか?でも、実は適切な替え時、そして心がけておきたい保管とお手入れ方法があるんです。今回は、全国の歯科医院から厚い信頼を得るサンデンタル株式会社の営業部・西川路義信さんと、歯科衛生士・橋本優美さんに、歯ブラシに関するさまざまなチェックポイントを伺いました。
ずばり、歯ブラシの替え時っていつ?
―〈サンデンタル〉さんは、歯ブラシを中心とするさまざまな歯科医院向け製品を提供されている会社ですよね。その確かな知見、ぜひご教示ください。よろしくお願いします。
西川路さん&橋本さん:お任せください。よろしくお願いします!
―西川路さんは営業として全国の歯科企業を訪ね、橋本さんは歯科衛生士としてご活躍されているとのこと。
西川路さん:はい。非常に多くの歯ブラシ事情を存じ上げております。
―とても心強い。では早速、「歯ブラシを交換するタイミング」を教えてください!
※基本的に1日3回(朝昼晩の食後)使う場合
橋本さん:目安として、1ヶ月おきの交換を推奨しています。
―1ヶ月!意外と短い。
西川路さん:一般の皆さまは「毛先の広がりが気になったら」「汚れが気になったら」など、見た目の変化を基準に交換されることが多いですね。
―はい...なので、1ヶ月で交換できているか?と改めて振り返ると、あまり自信がありません。
橋本さん:歯ブラシは、口の中のたくさんの歯垢を除去してきれいにするもの。その分、汚れやダメージが蓄積されていきます。毛のコシや弾力も次第に弱まっていくんですよ。
実はこわい?歯ブラシを適切なタイミングで替えないと...
―適切なタイミングで替えずに使い続けた場合、一体どうなるんでしょう。
西川路さん:「口の中をきれいにしたつもり」に、なってしまいます。
―と言うと?
橋本さん:歯ブラシは基本的に、その毛先が歯面や歯と歯茎の間(歯周ポケット)をきれいにします。しかし毛のコシや弾力がない状態で使い続けると、歯垢や食べかすを取り除きにくくなり、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうことになります。
―確かに、「きれいにしたつもり」になりそうですね。
西川路さん:極端ですが、毛先がこんなにも広がっていたらまずアウトです。1ヶ月を待たず、すぐに交換しましょう。
橋本さん:このように毛先が広がった歯ブラシの歯垢除去率は、新品と比べると約6割と言われています。
―そんなに違うんですね...。ちなみに「毛先を広げてしまう『無意識にやりがち』なNG行為」って、何かありますか。
西川路さん:まず、歯磨き中に毛を噛んでしまうこと。特に小さなお子さまに多く、「本を読みながら」「テレビを観ながら」という「ながら磨き中」にやってしまいがちです。大人になっても癖として残るので、注意が必要ですね。
橋本さん:力を込め過ぎたブラッシングもNGです。「ゴシゴシ磨く」=「きれいになる」と思われがちですが、歯面はもちろん、歯周ポケットにもできるだけアプローチするためには、それぞれに対してゆっくり、ていねいに、やさしくブラッシングすることが大事です。
―なるほど。年齢問わず、すべての方に共通する超重要ポイントですね...!
西川路さん:年齢層別に気をつけていただきたいこともありますよ。
橋本さん:例えば乳幼児。乳歯が虫歯になると、永久歯の色や表面のへこみ、さらに歯並びにまで影響を与える可能性が生じます。保護者の方には、「乳歯と永久歯は別ものではなく、むしろつながっている。未来の健康な歯を育てよう」という気持ちでブラッシングしていただければと思います。
―歯並びにまで!それは気をつけないと。
橋本さん:そして大人の場合、特に高齢者の方は、歯肉が下がって歯の根元が露出することで、歯垢がたまり、根元部分が虫歯になりやすい傾向があります。進行度によっては抜歯せざるをえなくなるケースも。もちろん、義歯の技術は日々進化していますが、できれば自分の歯のままがよいですよね。そのためにも、しかるべき歯ブラシで毎日きちんとブラッシングし、丈夫で健康な状態を維持してください。
毎日心がけたい!歯ブラシの保管とお手入れ方法
―ただ...歯ブラシが劣化すること自体は避けられないですよね。毎日使うものですし。
西川路さん:そうですね。あくまで「1ヶ月を目安に交換すること」は変わりません。
橋本さん:ただし、歯ブラシの汚れやダメージをむやみに蓄積させない毎日の保管・お手入れ方法はありますよ。
―ぜひ!教えてください!
西川路さん:まず、歯ブラシを使い終わったあとは、汚れや歯磨き粉を指で毛先をやさしくもみ、水できちんとすすぐこと。そしてしっかり水気を切っておくことです。
橋本さん:水気を切ったらヘッドを上にした状態で、歯ブラシスタンドやコップなどに入れて立ててください。この時、必ず風通しのよいところを選んでくださいね。湿気は菌を繁殖させる主な原因なので、しっかりと乾燥させることが大事です。
―洗面台の近くに窓がない場合、毎回窓近くに持っていかなければならない...ということになりますよね。
西川路さん:でしたら、1日1時間ほど、風通りがよく、できるだけ日光が当たる場所に置いてください。これだけでも菌の繁殖の防止につながります。
―それなら習慣化しやすそうです!
橋本さん:ほかにも注意していただきたいのが、ヘッド同様に口に触れるネック(写真の斜線部分まわり)も、しっかりと水で洗うこと。意外と歯磨き粉が残りやすいポイントなので、まんべんなく落としてください。また、複数人分の歯ブラシがある場合は「1本ずつ立て、ヘッド同士が触れないようにする」ことを徹底してくださいね。歯ブラシにはその人特有の口の中の菌が付着するので、例えご家族であっても口の中に入れる部分が当たらないように保管して乾燥させることが重要です。
―「毛先を含むヘッドを水で洗って、しっかりと乾燥させること」「ネックもきちんと洗うこと」「複数人分の歯ブラシがある場合は、1本ずつ立てること」。大きくはこの三つですね。
西川路さん:はい。そして1ヶ月経った頃に交換して、なるべく清潔な状態で使い続けてください。
―そうでした!忘れないようにしなきゃ!
橋本さん:「毎月1日になったら交換する」「第一月曜になったら交換する」など、分かりやすいルールをつくるとよいでしょう。その月を気分新たに、気持ちよく迎えられると思いますよ。
〈サンデンタル〉おすすめの歯ブラシ3選
―「これを機に買い替えよう」という方々のためにも、〈サンデンタル〉さんが歯科医院に提供されている&ハンズで購入できる歯ブラシを、ぜひ教えてください!
西川路さん&橋本さん:もちろんです。特におすすめの3シリーズをピックアップしました!
超極細毛でスッキリきれいに
毛先0.02mmの超極細毛で、歯面はもちろん届きにくい歯間や歯周ポケットにもリーチする〈efシリーズ〉。口腔内での動きをコントロールしやすいコンパクトヘッドなので、じっくりていねいにブラッシングしたい方におすすめです。
サンデンタル efシリーズ 各308円(税込)
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樽状ブラシヘッドで歯を包み込むように磨く
毛先の先端が円状になったラウンド加工の〈rシリーズ〉は、歯と歯肉どちらにもやさしいブラッシングを実現。なかでも〈ラルゴ〉は独自の樽状ブラシヘッドが歯面全体に当たるので、細かく動かしにくい方や短時間で効率よく磨きたい方におすすめです。
サンデンタル rシリーズ ラルゴ 各297円(税込)
サンデンタル rシリーズ ピッコロ(コンパクトサイズ) 各275円(税込)
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超極細毛とラウンド毛!2段植毛のダブル効果
ブラッシングストロークが安定する幅広ヘッドを採用した〈2Way GRANDE〉。超極細毛は歯間に入り込みやすく、ラウンド毛は歯面に効率よく当たるので、歯間部・歯面どちらも同時に清掃できます。菱形形状のヘッド先端は奥歯へのアプローチも◎です。
サンデンタル 2Way GRANDE 330円(税込)
※一部の店舗のみの販売となっております。
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西川路さん:それぞれの好みやニーズにあわせ、毛のやわらかさやヘッドの形状をお選びください。朝昼・夜と、時間帯で使い分けるのもおすすめです。
橋本さん:歯間ブラシやデンタルフロスなどと併せて使うとより効果的です。口臭予防にもつながるので、毎日の習慣にしてくださいね。
―なんと言っても継続が大事ですね。西川路さん、橋本さん、ありがとうございました!
おわりに
適切なタイミングで歯ブラシを交換して、正しい保管&お手入れを。スッキリと清潔で、健康的な口腔環境を整えていきましょう!
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