みなさん、こんにちは。
梅田店のDIY担当、オカシューです。
「刺繍」って難しそうだし、注射とか針は怖いので「針で指を刺して血が出るのではないか」 と言う恐怖があって敬遠していました。
健康診断の採血も注射針を刺すところは怖くて見ることができません。
でも「刺繍」って文字のイメージからしてお洒落な感じなので昔から気になっていました。
今回はフロアで特集している「フリーステッチング」を見て 「簡単そうだし針で指を刺して血が出ることも無さそうだ」と思ってやってみる事にしました!
これはフロアスタッフがつくった作品です。なかなか美しい力作です。
お話をうかがうと、少しずつ進めて延べ5時間くらいかかったのではないでしょうかとのことでした。
ワイシャツのボタンを付けるのもやった事がない私にもできるのでしょうか。
それが意外と簡単にできた(私の感想です)んです。
では縫い方をご紹介します。
この「フリーステッチングニードル」を使って縫っていきます。
注射器のような針の先に横からさらに穴が開いています。
横の穴から糸を引き出して、その糸で縫っていきます。
縫っていくイメージとしてはこんな感じです。
ミシンの下糸が無い感じでしょうか。下糸が無いので、引っ張ると抜けます。
最低限必要な物をご紹介します。
「フリーステッチングニードル」
針先・本体・と糸通しのスレダーが入っています。
クロバー フリーステッチングニードル 1,320円(税込)
※こちらの商品は梅田店・新宿店のみの取り扱いとなります
「フリーステッチングフープ」
18cmと12cmがありますが、初めての方は布がたわみにくいので12cmの方をお勧めします。
クロバー フリーステッチングフープ 12cm 1,320円(税込)
クロバー フリーステッチングフープ 18cm 1,540円(税込)
※こちらの商品は梅田店・新宿店のみの取り扱いとなります
フリーステッチングは生地をすごく引っ張らないといけないので、刺繍によく使われるこんな感じの木製リングは残念ながら使えません。
「刺繍糸」
一番ポピュラーな刺繍糸は「6本取」と言われる、細い糸が6本編まれているタイプです。今回はそれを使います。
オリムパス フランス刺しゅう糸セット各種 595円(税込)
商品ページはこちら>>
※こちらの商品は梅田店・新宿店のみの取り扱いとなります
必要な物が用意できたのでとりあえずやってみます。 生地は伸びないタイプの方が縫いやすいです。
事前準備があるのですがそれはまた後程。
針を刺して抜いて少し動かしてまた刺して・・・・を繰り返します。
なんとなく刺繍ができてる感じがしてうれしいです。
この刺繍のいいところは、糸を引っ張れば抜けるので簡単にやり直せる所です。
間違って引っ張るとせっかく縫ったところが外れてしまうリスクとも言えるのですが。
やってみた感想は「この刺繍方法なら針で指を刺して血が出ることは無さそうだ」でした。
針そのものを持つのではなく「針ホルダー」を持つので安心です。見えない布の裏側から針を引っ張ることもしないので、ちょっと不安が減りました。
次は、下書きをしてその通り縫っていくのをやってみます、描きやすそうだったので「お椀」にしました。
スケッチは直接布に水性のチャコペンで行いました、このチャコペンは1〜2日でほっといても自然に消えるそうです。
ステッチしていきます。針を出す長さは中間ぐらいです。
縫い終わったら余った糸を切ります。本当はもっと切りやすい先の鋭いハサミが良いのですが。
少し残った糸の処理方法がわからなかったので、針で糸を押し込みました。これでいいのかな。
かわいくてなかなかいい感じです! 線だけで縫っていくならわりと簡単です、やり直しもできるし。
糸が抜けてこないように裏に接着剤を塗って完成です。人生初の刺繍ができ上がりました!
さて上で書きました事前準備ですが、ニードルセットのパッケージに「3本取」と書いてあります。
これは、たいていの刺繍糸は「6本取」と言って細い糸6本でできているのですが、6本のまま使うのではなく3本にして使ってくださいと言う意味です。
具体的には「6本で編んである糸から3本を抜き出して使ってください」と言うことです。
「めんどくさい」と思いましたが、家でやってみると意外とそうでもありませんでした。
糸を60cm位(肩幅くらい)で切って、こんなふうに1本だけスーッと引っ張ります、残りの5本の糸はしっかり持ってくださいね。
残りの糸がこんな風にクシャっとなりますが、絡まっているわけではないので引っ張れば元に戻せます。
これを3回やって揃えれば「3本取」の糸の完成です。意外ときれいに抜けるので慣れれば気持ちいいです。
糸を6本から3本にするには、3本ずつ両手で持って「さけるチーズ」みたいに分ける方法もあります。私は個人的に1本づつ抜いたほうがやり易かったです。
別売りで「6本取」の針先だけも売っていますので、それを使えば糸を抜く作業はしなくていいです。
と言うより、上級者になると糸の太さを使い分ける為に針先も使い分けるようです。
抜いた糸1本だけ使って細い線で縫うための「1本取」の針先もあります。
左から
クロバーフリーステッチ針先1本取 715円(税込)
クロバーフリーステッチ針先3本取 715円(税込)
クロバーフリーステッチ針先6本取 715円(税込)
※こちらの商品は梅田店・博多店のみの取り扱いとなります
さて何日か後、ベランダで洗濯物を干して空を見るといい感じの空です。
雲が秋っぽいです。
確かに今日はいつもより涼しい。しばらく見ていると飛行機も飛んできていい感じです。
「せっかくのお出かけ日和だから外に出かけたいな」
「そうだ!景色のいい所をスケッチしてそれを図案にして刺繍してみるのはどうだろうか」
「これは新しい刺繍のあり方ではないだろうか!」
素人ならではの発想ですね。
準備して出かけることにしました。必要最小限の物はこれくらいです。
糸通し(スレダー)は無理に広げて壊してしまったので別売りの物を買いました。意外と折れやすいです。
ハサミはこれは大きすぎて先も太くて使いにくかったですが何とかなりました。
ちょうどいいサコッシュがあったので、必要なものを入れてみるとポケットも多くて取り出しやすいです。
これを肩に斜めがけしたら作業がしやすそうです。
家から歩いて7分位の所に池と公園があります。 春には桜がきれいなところです。
ワンちゃんのお散歩やランニングに来る人が多く、憩いの場となっています。
木陰で池が眺められて、あまり人が通らないところに陣取りました。
せっかくのお出かけ日和なのでお弁当も持っていきました。
お昼につくったタマゴサンドの残りと作り置きの煮卵です。卵がかぶってますが仕方ありません。
「池をスケッチしてそれを刺繍する」と言う企画ですが、やってみたらあまりにも画力が無いので諦めました。これはひどい。
替わりに手描きPOPでよく描いたオリジナルキャラを刺繍する事にしました。 何かに似ていますがオリジナルキャラです。
糸の色を選びます。こんなイラストなので何色でもいいのですが。
「6本取」の糸を「3本取」にします。風で糸が飛ぶかなと思いましたが意外と飛んで行ったりはしませんでした。
でも風の強い日は「アウトドア刺繍」はやめといた方がいいかもしれません。風があまりなくて雨だけならちょうどいいかもしれません。
刺繍用の3本取の糸を何本かあらかじめ家でつくっておくか、針を「6本取」にして刺繍糸をそのまま使うかの方がいいですね。
準備ができたところで刺繍を進めていきます。布は何故か緩んできます。ピンと張った方が縫いやすいので、緩んできたら布を引っ張りましょう。締め付けダイヤルの「増し締め」もお忘れなく。
一周ぐるっと縫えました。 裏にループをつくりながら縫うので、糸は意外と長さを使います。
左目ができたところで今日は撤収します。 前の道をランニングする人とかワンちゃんの散歩が増えてきましたので。
「フリーステッチング」は糸を引っ張ると糸が抜けます。それを防ぐ為に裏に接着剤を塗ります。接着剤が乾くまで待っていられないのでそのままカバンに入れて帰ります。 裏は見えないのでいいでしょう。
クロバー パンチニードル用ボンド 935円(税込)
※こちらの商品は梅田店・博多店のみの取り扱いとなります
家で続きを縫いました。 手も付けてみました(これは裏面です) 裏はループがたくさん出ている状態です。 このループ側を表にして、モコモコの刺繍にする方法もあって楽しそうなのですが、それはまた次の機会に。
裏に接着剤を塗ります。専用の接着剤は固まっても柔らかいので布の接着にぴったりです。
これで完成です!
梅田店11Fクラフトコーナーでしばらく飾っておきます。お客様の反応があるといいなあ。
初めての刺繡は思いのほかうまくいきました。
「アウトドア刺繍」は今回は風があまりなかったので楽でしたが、 屋外で糸を6本取から3本取にする作業がちょっと面倒でした。
別売りの6本取りの針を使って、糸を加工せず6本取のままでやれば楽しくできると思います。
次は線だけでなく、面を塗りつぶす縫い方にもチャレンジしてみたいです!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。