【梅田店】11Fツクル・ナオスのお悩み解決商店 思わず乗りたくなる「Frien' zoo stool」! 1927年創業の家具メーカー「カナタ製作所」へ行ってきました!

茄子、胡瓜、海老芋、そして「大阪金剛簾(すだれ)」で有名な富田林。

富田林市内宮町の小高い丘に守られた美具久留御霊神社(みぐくるみたまじんじゃ)のそばで、1927年からこの地で家具をつくり続けている、株式会社カナタ製作所。

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株式会社カナタ製作所は、素材の持ち味を生かし、100年後も愛される家具を手間と時間を惜しまず丁寧につくっています。

「SWITCH」ブランドで個性的な既製品と、お客様のご希望に合わせた一点物のオーダー家具の製作を行っています。

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https://www.switch-officialshop.com/

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こんにちは。梅田店 11Fツクル・ナオスのお悩み解決商店・店主の岡田です。

今回は、梅田店11F「大阪製ブランドコーナー」にて展開中の「Frien'zoo stool」(フレンズースツール)を制作している 「株式会社カナタ製作所 SWITCH事業部」をご紹介致します。

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Frien'zoo stool は5種類の動物がモチーフになっており、「動物の背中に乗りたい」という気持ちをちょっと叶えてくれるスツールです。

左から「ELEPHANT」「HORSE」「CAMEL」「SHEEP」「DOG」の5種類あります。

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もちろん大人の方が座っても大丈夫。

オットマンにも使えますし置いておくだけでもかわいい。

ふんわりとした座り心地ですが基礎がしっかりしている感じで、座って足を上げても安定感があります。

生地の色は見本以外の色も選べます。

「DOGをウチのワンちゃんの色に合わせて黒で!」の様なオーダーもできます。

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さて、この素敵な家具を製作している「カナタ製作所」へ行ってきました。

場所は近鉄長野線 喜志(きし)駅から南へ徒歩15分。

山と田んぼに囲まれたのどかな環境に工場がありました。

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今回工場内を案内していただいたのは、株式会社カナタ製作所の金田直也さんです。

金田さんお忙しい中ありがとうございました。

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1927年(昭和 2年)創業当時の頃の記録はあまり残っていないとの事でしたが、昔の製品の写真を見せていただきました。

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籐の椅子の写真が多かったです。

創業の1927年と言えば昭和2年。当時から戦後しばらくまで、籐家具は家具の中でも高級品でした。

しかし高度経済成長期になると籐家具は海外からの輸入が増えて国内での生産は少なくなりました。

もちろん現在でも国内で籐家具はつくられていますが、籐を扱える職人さんは当時に比べて少なくなっています。(岡田調べ)

昔のカタログも見せていただきました。

何となくレトロな雰囲気です。

ドーム型の家までつくっていたそうです。チャレンジャーですなぁ。

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工場の中を案内してもらいました。

もちろん生地がいっぱいあり、こんな電車のシートに使われるような生地もありました。

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こちらはキッチン上部に設置する作り付けの収納棚です。

上下さかさまに置いています。

今下になっている部分が天井側にくっ付いて、何本か黒い棒が出ているところが下部の物置になります。

ワンオフのオーダー家具製造も数多く手掛けていて、カナタ製作所の得意分野です。

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座面の裏のバネとテープの取り付け作業です。

安価なものはバネが弱かったり、テープや補強が少なかったりするそうです。

裏なので見えないですが、長期間使ってもへたったり破損しない長期耐久性は、こういう所で変わってくるそうです。

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生地の自動裁断機です。すごく大きくて、長さは10Mくらいはありました。

昔から使われていた型紙をPCに取り込み(これがすごく大変だそうです)パーツの条件を入れると、 最も無駄のない裁断をPCが考えてくれます。

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なんて便利なんでしょう! そしてこの上部のスポットライトみたいなやつに注目です。

これがまたすごいんです。

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裁断する前に、本当にこの部分でこのパーツを切り出しても良いかどうかを確認しないといけません。

その為に生地に実際のカットラインを入れるのですが、これ、機械がチャコペンで書いたのでは無いんです。

さっきの上のスポットライトみたいな所からの光線なんです。

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その証拠に、紙を差し出すと紙に線が現れます。見えますか?

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最先端技術に驚きました。 最先端の加工機械はもう一つあります。

SAWSTOPという昇降盤です。

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昇降盤というと木工機械の中でも怪我のしやすい機械ですが、このSAWSTOPはその名の通り、 刃に人間の指等が触れるとその瞬間自動的に止まります!

刃に人間の皮膚が触れると微弱な電流を検知して、刃に取り付けられている安全装置が爆発の力で作動し、刃の動きを強制的に止める!という形です。

文字が書いてある部分が刃に食い込んで一瞬で刃の回転を止めます。

リンクは載せられませんが、YouTubeで検索するとソーセージを切ろうとしても擦り傷くらいしか残らない程の停止力でした。

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ただ、作動したものをもう一度使えるようにするには数万円かかるし刃も使えなくなります...との事です!

車のエアバッグに通じるものがありますね。

他にも個人的に懐かしい木工機械がたくさんあり、しばし思い出にふけりました。

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とっても楽しい工場見学の最後に、製作途中の Frien' zoo stool 「SHEEP」を発見しました! 上部は柔らかいウレタンスポンジ、下部は硬めのチップウレタンです。 この2層構造で、柔らかい座り心地と安定感を両立させているのですね!

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Frien' zoo stool(フレンズースツール)はハンズ梅田店11Fの『大阪製ブランドコーナー」で期間限定で ご覧いただけます。

かわいい動物たちの背中に座ってみませんか?

皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

金田さんご協力ありがとうございました!

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過去の【梅田店】ツクル・ナオスのお悩み解決商店のブログはこちらです。

https://hands.net/hintmagazine/11f-umeda-staff/

梅田店オカシュー

「これ、自分で直せないかな」「これ、もっと使いやすくできないかな」それ、できるかも!ちょっとぐらい失敗したって、自分でやったことなら納得できるはず。チャレンジするDIY心を持つ方を精一杯応援いたします。

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