今日は!
梅田店ツクル・ナオスのお悩み解決商店店主の岡田です。
暑い日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
こんな窓ご自宅にないですか?網戸が無くて開けっ放しだと虫が入ってきそうなこんな窓。
一般的には「外開き窓」と言うのですが、この窓を安心して安心して開けられるように網戸をつくることにしました。
でも長い棒が手に入らなかったので、短い棒を使ってつくらなければなりませんでした。
短い棒を繋げて伸ばすのはちょっと大変ですが頑張って設計していきましょう。
窓わくの奥行きが結構あるので、窓わくの中に網戸を入れる感じでつくることにします。サイズが大きくて入らないとどうにもならないので、小さめに設計します。
高さは上下5ミリづつスキマを見て計10ミリ、幅は丁番側はスキマなしで開く側のみスキマ5ミリ見て小さめにつくる事にします。完成後スキマが大きすぎたらスポンジテープでも貼ることにします。
入手できる木材のサイズを確認してから最終的に設計が決まります。
設計すると必要な部品のサイズが決まります。どの材料から切っていくか、これを「木取り」と言います。
「木取り図」とその他必要な金物や工具が決まって作業工程が見えてくれば、もう半分できたも同然。だからここまでを慎重にじっくりやりましょう。
木取り図を確認して切ってゆきます。ノコギリは長年愛用している「ピラニアソー」です。
JAN 4993202550519 税込1,507円
刃がとても薄くて目が細かく、アルミや真鍮、軟鉄まで切れるのでとても切りやすいです。
でも昔、子供が夏休みの工作で使ったら無茶な使い方をして刃が曲がった経験があるので、お子様向けではないです。
カットしたらパーツのサイズと数量を確認しましょう。
材料がそろったら、仮組みしてみましょう。
仮組みはつくものによってはできない場合もありますが、とても大切なのでなるべくやっておいた方がいいです。仮組みで問題が見つかる事もありますので。
サイズ調整等の修正が必要ならここでやっておきます。
無塗装の木材どうしの接着はやはり「木工用ボンド」がいいですね。ちなみに「ボンド」はコニシ株式会社の登録商標です。セメダイン株式会社からは「セメダイン木工用接着剤」という名称の商品が販売されています。正直なところ違いは判りません。
塗る量はこれぐらいがいいと思います。後で圧着するので、きれいに塗り広げなくても構いません。
今回は「木工用ボンド速乾」を使っていますが、今回のように接着位置をじっくり決めて微調整が必要な場合は「速乾」ではない方が良いです。接着力は変わらない気がします。
接着剤は圧着が大切です。この画像のように押さえつけると、ぬるっとした感じがしますが、さらに押さえつけて木と木が当たる感触になるまで圧着するのが理想です。
はみ出した接着剤は、濡れ雑巾でふき取りましょう。今回は塗装しませんが、後で塗装する場合は接着剤が表面に残っていると必ずムラになりますので。
本来はクランプで止めておくのですが、洗濯ばさみで代用しています。洗濯ばさみでは力が全く足りないので、無いよりはマシ程度です。マスキングテープをぐるぐる巻いたりする方がまだいいと思います。
接着だけでは不安なので、家にあった金具で補強しました。
細めの角材に木ネジを入れるときには下穴が必要です。下穴なしで木ネジを入れると木材が割れます。金具の取り付け位置を正確に決めるためにも必要です。
この 「木ネジトリオ」 はとても役に立ちます。下穴開け専用なのでキリより下穴があけやすいです。片手で簡単に下穴あけができます。
網戸の枠が出来ました。次は網を貼ります。なんといってもタッカーが便利です。
まず上側を固定します。網目を見て、なるべくまっすぐに貼りましょう。
針が浮かないように、しっかり押さえつけて打ち込んでください。
その後、下側を固定します。少し引っ張りながら網目を見てなるべくまっすぐに貼っていって下さい。引っ張りすぎると枠がゆがむので、軽く引っ張る程度でいいです。
上下を止めたら、左右の長辺を止めていきます。だんだん楽しくなってきて、100本くらい打ち込んでしまいました。
網が張れたら余っている網をハサミで切って、窓枠に取り付けましょう。軽いので小さめ(4~5cmくらい)の丁番がいいです。
上下は5ミリづつスキマがあるはずですので、枠の下にダンボールか何かを入れて少し浮かせて丁番を取り付けます。そうしないと下がこすれてしまいます。
丁番と反対側の辺に取っ手を付けます。この時も 「木ネジトリオ」 が役に立ちます。
下穴開けの反対側はプラスドライバーになっているので、これだけでも木ネジ取り付けの作業が出来ます。
最後にマグネットキャッチを2個取り付けます。マグネットキャッチは普通は扉1枚につき1個なのですが、網戸が奥に行かないようにする目的もあるので2個必要です。
上からと下から、それぞれ高さの1/3くらいの位置が良いと思います。
これで完成です。マグネットキャッチでカチッと止まって気持ちいいです。磁石が強すぎて開けにくい場合は、受けの鉄板にマスキングテープを貼ると磁力が弱まります。
今回は長い木材が手に入らなかったので、90cmの木材をつないでつくりましたが、外開き窓のサイズは通常高さ120~150cmなので、長い角材が手に入るならその方が楽です。
しかしながらそれもまた工夫のし甲斐があるというもの。
これで安心して窓を開けっぱなしにして眠れます。少しは涼しく過ごせるでしょう。
中々やりがいがあって楽しいDIYでした。