その音色に、心落ち着く、癒やされる。「シンギングボウル」のある暮らし、はじめませんか?

シンギングボウルのある暮らしはじめませんか

直訳すれば"歌う器"。癒やしの音色を奏でる「シンギングボウル」をご存知ですか? 瞑想やヒーリングに用いられ、近年注目を集めているこの道具について、今回は都内唯一の実店舗を持つ専門店「amanamana(アマナマナ)」のクリハラさんにお話を伺いました。「興味はあるけど、はじめる勇気が...」なんて方も、ぜひご一読を!

 

【基本編】まずはシンギングボウルについて詳しく知ろう!

シンギングボウルについて学ぶべく、今回は都内で唯一、実店舗を持つシンギングボウルとティンシャの専門店「amanamana(アマナマナ)」を訪問。アマナマナ株式会社 代表取締役のクリハラミユキさんに詳しくお話を伺いました!

アマナマナ株式会社 代表取締役 栗原美幸さん
アマナマナ株式会社 代表取締役 クリハラミユキさん

―今日はよろしくお願いします!「シンギングボウル」とは何なのか、まずはその基本のところを教えてください。

クリハラさん:スティックを使って癒やしの音色を奏でる金属製の器です。よく「シンギングボール」と言われることがありますが、正しくは「ボウル」で、「器」という意味。直訳すれば"歌う器"ですね。でも元々は音を鳴らすための道具ではなくて、仏教の祭壇でお供え物を入れるための鉢でした。

―それがなぜ、音を鳴らす道具になったのでしょうか...?

クリハラさん:仏教や東洋文化などに興味を持つ欧米人たちがインドやネパールにあるチベット寺院でその鉢を見て、叩いてみたら素敵な音が出るので、これは面白いとなり。これをヒーリングなどに使えないかと広めたことから始まったのがシンギングボウルの起源です。供物を入れる鉢としては長い歴史がありますが、音を奏でるものとして使われはじめたのは50-60年ほど前のことですね。

解説される栗原さん

―すごく昔から使われているものだと思っていました、意外です。素材は何でできているんですか?

クリハラさん:一般的に出回っている安価なシンギングボウルは真鍮(銅と亜鉛の合金)製ですが、弊社では青銅(銅と錫の合金)を基本的に採用しています。錫(すず)は、金・銀の次に希少な金属で、高い浄化力を持つとされています。青銅は、硬さとしなやかさの両方があり、神聖な金属として古代の鏡・祭器・武器などにも用いられてきました。錫の含有量が増えるほど音の伸びがよくなるため、弊社のシンギングボウルは高い比率で錫を用いています。

―どのように製造されるのでしょうか。

クリハラさん:世に出ているシンギングボウルは2種類あって、ひとつは素材を型に流して成形する「鋳造(ちゅうぞう)製」。もうひとつは、素材を職人が叩いて成形していく「鍛造(たんぞう)製」。弊社で扱っているのは、手間と時間のかかる鍛造製です。

鍛造製のシンギングボウル

クリハラさん:鍛造製のシンギングボウルは、叩くことで金属密度が高くなっているので音の伸びがよく、表面が凸凹しているために複雑な音が生まれます。周波数の異なる複数の音が重なった音は「倍音(ばいおん)」と呼ばれていますが、鍛造製のシンギングボウルからは、たとえば川のせせらぎや木の葉が揺れる音のように規則性がなく、自然の音に極めて近い性質の倍音が出るのが特徴ですね。

―その音を聞くことで、どういう効果があるんですか?

クリハラさん:効果が約束されるものではありませんし、人によって感じ方も異なりますが、「心身に深い癒やしをもたらす」「集中力を高める」「精神的な浄化をもたらす」「セルフコントロール力がアップする」「直感力がアップする」などとされています。その音と振動によってマインドフルネスの状態へ導かれる、そのための道具と思っていただければと思います。

amanamana チベット シンギングボウル 渋金

amanamana チベット シンギングボウル 渋金
大(直径30cm前後)95,750円(税込)
中(直径21cm前後)28,930円(税込)
小中(直径18〜19cm前後)21,780円(税込)
小(直径14cm前後)16,830円(税込)
極小(直径10cm前後)9,240円(税込)
※ハンズ新宿店のみの取り扱いとなっております。
※9/1(金)~10/22(日)の期間限定で梅田店でも取り扱い予定です。

amanamana マンダラ彫り シンギングボウル 黒

amanamana マンダラ彫り シンギングボウル 黒
小中(直径18〜19cm前後)32,120円(税込)
中(直径21cm前後)46,420円(税込)
※ハンズ新宿店のみの取り扱いとなっております。
※9/1(金)~10/22(日)の期間限定で梅田店でも取り扱い予定です。

付属の巾着、取扱説明書、保証書
すべてのシンギングボウルにロゴ入りスティックと巾着、取扱説明書、保証書が付属されているのでその日から楽しめます。
 

【実践編】どう鳴らすの?どんな音なの?実際に使ってみよう!

―ここからは具体的な使い方のお話に。まず、シンギングボウルはどういう人が、どういうときに使うものなのでしょうか。

クリハラさん:どういう人向けというのは特に決まりはありませんが、自宅でできるヒーリングとして自分が快適になるための手段・道具として使っていただくものですね。ヨガ、マインドフルネス、瞑想などをサポートするために使う方も多く、最近ではサウナやウィスキングなどとの組み合わせも人気のようです。中には複数のボウルを使って演奏をされる方もいます。

―では鳴らし方を教えてください!

クリハラさん:まずボウル自体の持ち方ですが、がっちり触ってしまうと音や振動を止めてしまうので、手を広げて軽く乗せる感じで持ちます。

シンギングボウルの持ち方

クリハラさん:スティックの持ち方はいろいろありますが、私がおすすめしているのは、4本の指を揃えて軽く親指で押さえて握る持ち方です。

スティックの持ち方

クリハラさん:そして鳴らし方は、フチを叩く方法(ヒッティング)と、フチを擦る方法の2種類。まずヒッティングは、スティックで空中に円を描くようにフチを叩き、やわらかな音を出すのがポイントです。スティックで直線的に叩いてしまうとものすごく強い音が出てしまうので、丸くやさしくを意識して。

フチを叩く方法(ヒッティング)

クリハラさん:擦る方法は、ヒッティングした振動を利用して、フチの外側の上から2cmくらいのところにスティックを押し当てながらゆっくりと回します。スティックをちょっと傾けたり、擦る位置をずらしたりすると音も変わるので、そういう変化も楽しめますね。音の出る感覚に慣れてきたら、ヒッティングなしで擦るだけでも音を出せるようになります。

フチを擦る方法

―叩くか擦るか、どちらかだけでも大丈夫なんですか?

クリハラさん:はい、お好みで。スティックだけではなく、マレットを使うことでまた違う音も楽しめます。心地よい音と振動のコントロールに集中することで、マインドフルネスにつながりますね。

音色や使い方はこちらの動画もチェック!

―サイズもいろいろありますが、どのように選べばよいのでしょうか。やっぱり、音のフィーリングですか?

クリハラさん:そうですね、身体が反応する「これが好き」という音が必ずあるので。耳で聞くことのできない音も出ているので、聞こえていないけれどそれを身体が浴びて心地よく感じる、ということもあります。いろいろ鳴らしているうちに、自分の好きな音に気づくと思いますよ。

―「この音が正解」というものはないということですね。

クリハラさん:良いも悪いも、正しいも間違いも、この世界にはありません。ハンズさんでは店頭で鳴らして試せるので、ぜひ体感して選んでほしいですね。

様々な色や形のシンギングボウル

 

【応用編】もっと気軽に楽しもう!ティンシャもあわせてご紹介

―では続いて、暮らしへの取り入れ方について。気軽に取り入れるためのアドバイスはありますか?

クリハラさん:たとえば、夜寝る前や朝起きたとき、出かける前や帰宅したとき。そうやって、ONとOFFなどの何かの切り替えのタイミングで鳴らすことからはじめるとよいのではと思います。

―なるほど。わざわざそのための時間と場所をつくって、と思うとちょっと尻込みしてしまいますからね。

クリハラさん:はい。まずはいつもの生活リズムの中で取り入れられるところから。あと、「今日は疲れたからもう誰とも会話をしたくない」みたいなときにおすすめの方法があって。シンギングボウルの奏でている音と同じ音を、自分の口から出してみるんです。そうするとシンギングボウルが"お友達"に思えてきますよ。

シンギングボウルを持つ栗原さん

―お友達ですか(笑)

クリハラさん:はい(笑)。会話をしているような気分になって、愛おしくなってくるんです。吸うだけでなく、息を吐くことも大事。そういう方法もおすすめしています。

―やはり重要なのは、音に意識を向けることですよね?

クリハラさん:大切なのは"耳を開く"ことですね。ひとつの音を集中して聴くということが、いまの時代はあまりなくなっていて。音を聴いているつもりになっているというか。自分から音を聴き取りにいくという行為がとても重要なんです。

―同じく音を奏でる道具として、「ティンシャ」についても簡単に教えてください!

クリハラさん:音で「場の浄化」をする、チベット仏教の密教法具のひとつです。無地が基本ですが、ドラゴンや蓮の花の模様が彫られていたり、内側にマントラ(真言)が刻まれていたりするものもあります。

ティンシャ

amanamana ティンシャ
模様入り(直径6.5cm):各13,800円(税込)
無地 大(直径7.5cm):17,800円(税込)
無地 小(直径6cm):15,800円(税込)
※ハンズ新宿店のみの取り扱いとなっております。
※9/1(金)~10/22(日)の期間限定で梅田店でも取り扱い予定です。

付属のロゴ入りポーチと取扱説明書、保証書
すべてのティンシャにロゴ入りポーチと取扱説明書、保証書が付属されています。

クリハラさん:使い方は、左右の手で持って、軽く打ち鳴らすだけ。紐の根元あたりを持つと上手に鳴らせますよ。

ティンシャの鳴らし方

―ティンシャは暮らしの中でどういう使い方をすればよいのでしょうか。

クリハラさん:玄関や部屋に置いておいて、ちょっとモヤッとするなと感じたときに鳴らす感じですね。先ほどのシンギングボウルの話と同様に、ONとOFFの切り替え時などにもお使いいただければと思います。ヨガのシャバーサナやスパでのトリートメントの時に使われているのをご覧になった方も多いかもしれませんが、ご自身でも日常の浄化などに気軽に取り入れることができるのでおすすめです。

ティンシャの音色や使い方はこちらの動画でチェック!

―ティンシャの解説もありがとうございました!では最後に、シンギングボウルをこれから取り入れてみようかな?というハンズのお客様にメッセージをお願いします!

クリハラさん:自分のための時間をつくる、そのきっかけにしていただきたいですね。私はシンギングボウルが各ご家庭にひとつずつあったら理想的だなと思っています。シンギングボウルの美しい倍音に触れることで、ちょっとしたイライラやモヤモヤがすっきりして、一人でも多くの人が幸せな気持ちになれたら、世の中が平和になると思っているので、この思いが伝わればうれしいです!

amanamana YouTubeチャンネルはこちら>>

 

ハンズ新宿店でシンギングボウルに触れてみよう

シンギングボウルの世界、がぜん興味が湧いてきたのではないでしょうか。一歩、足を踏み入れて、日々の暮らしに"癒やしの音色"を取り入れてみませんか?

ハンズ新宿店では期間限定で「シンギングボウル」コーナーを展開中!実際に触れることができるので、この機会にぜひハンズ新宿店に遊びにきてくださいね。
※9/1(金)~10/22(日)の期間限定で梅田店でも取り扱い予定です。

ハンズ新宿店シンギングボウルコーナー
※画像は撮影当時のものです

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