紫外線や乾燥にさらされたり、ドライヤーやヘアアイロンの熱ダメージを受けたり、カラーリングを繰り返したりすることでどうしても傷む髪。「だからこそ、毎日のお家シャンプーやヘアケアはとっても重要!」...と、みなさま、きっとここまではご存じかと思います。
一方で、中には「いつも運試し感覚で買い替えてしまう」「ネットやSNSなどのおすすめ情報も色々あって、結局どれがよいの?」「そもそも種類が多い。どれを選べばよいか分からない」と悩みに悩む"シャンプー迷子さん"もいらっしゃるよう。
しかし2024年初秋。ヒントマガジン編集部は「そんなシャンプー迷子さんの希望の光になりうる新商品が発売される!」「しかもヘアケア研究100年の集大成らしい!」というビッグニュースを入手。
開発・発売元の〈花王〉さんを訪ね、新商品〈THE ANSWER〉についてじっくりお話をうかがいました。さて、その正体とはいったい?
日本のヘアケアのあゆみと〈THE ANSWER〉
―本日はよろしくお願いします!
君島さん&西村さん:どうぞよろしくお願いします。
右から
コンシューマープロダクツ事業統括部門・ヘルス&ビューティケア事業部門・ヘアケア第1事業部の君島雄貴さん、
研究開発部門・ヘアケア研究所の西村梓さん
花王 THE ANSWERのブランドサイトはこちら>>
―〈花王〉さんのヘアケア研究の歴史は長いですね。100年ほど経っていると聞きました。
君島さん:そうですね。研究開始当時の1920年代は、いまのように毎日洗髪する習慣はなく、洗うとしても平均月1〜2回程度だったといわれています。「髪洗い粉」と呼ばれる洗髪剤はありましたが、「シャンプー」という名称はまだありませんでした。
―現代っ子としてはかなりビックリです。
君島さん:1932年に発売した固形石けん〈花王シャンプー〉をきっかけに、いよいよ弊社のシャンプーヒストリーの幕が上がります...が、1950年頃までのヘアケアの主流は「髪をとかすこと」でした。クシやブラシで髪の汚れを落としたり、毛流れを整えたり、頭皮の皮脂を髪に移して髪を束ねやすくしたり、結いやすくしたりしていたようですね。
―でも、いまや私たちは毎日髪を洗っています。すごく大きな変化ですよね。
君島さん:入浴習慣や住環境の変化が大きく関係しています。たとえば、1940〜50年代に流行した銭湯。1960年代から普及し始めた内風呂。1970年代に誕生した給湯器付き風呂釜もそうです。日常的に洗髪しやすい環境になっていったんですね。
―シャンプーも固形から粉末、液体になっていったと聞いています。
君島さん:そうですね。ちなみに、シャンプーを使った洗髪頻度が高まるにつれ、人々の「髪の傷み」への意識も高まっていったことをご存知ですか?弊社の歴代シャンプーを見ると、それぞれの発売当時にどのような悩み・関心が持たれていたのか分かりますよ。
―面白そう。たとえばどのような?
君島さん:1970年に発売した〈メリットシャンプー〉は、洗髪頻度が比較的低い時代の代表的な髪悩みであった「フケ・かゆみ」を解決するために開発されました。が、それ以降は洗髪頻度の高まりに加えてブラシブローが普及していきます。すると「髪のパサつき・感触の悪さ」が問題視されるようになりました。濡れた状態の髪がこすられたり引っ張られたりすることでキューティクルが傷つくためですね。
―それまでにはあまりなかった悩みでしょうね。
君島さん:そこで1976年に発売したのが〈エッセンシャル〉。キューティクルケアの発想に基づき設計されたシャンプーです。その後も「弱酸性」や「年齢に応じたケア」、「スカルプ(頭皮)ケア」など、さまざまな髪・頭皮悩みに応えられるシャンプーを開発・発売してきましたし、コンディショナーやトリートメントにも力を入れてきました。
―〈メリットシャンプー〉の発売当初を思うと、いまの私たちの髪型や髪色、ライフスタイルの多様性を感じずにはいられないですね。
君島さん:本当にそうです。髪悩みも多様化していますからね。
―話は戻りますが、「シャンプーを使った洗髪頻度が高まるにつれ、人々の『髪の傷み』への意識も高まっていった」とのことですが...そもそも、髪は毎日洗ったほうがよいのでしょうか?
西村さん:知らないうちに髪には空気中の埃や汚れが付着します。頭皮のかゆみやにおい、髪のべたつきが気にならない頻度で洗髪していただくのがよいと思います。が、「洗いすぎ」には注意が必要です。
―それはなぜでしょう?
西村さん:髪や頭皮にとって必要な成分を洗い落としてしまう可能性が高まるからです。すこやかな髪・頭皮環境を整え、美しい髪の土台をつくるはずのシャンプーが、かえってそれを遠ざけるわけですね。
―うーん。本末転倒ですね。
西村さん:自分の髪や頭皮に合ったシャンプーで、正しく洗うこと。これが何より肝心です。
―頭では理解しているんですが、自分の髪や頭皮に合ったシャンプーを使っているのか?洗えているのか?と自問すると、正直自信ないです...。
西村さん:そういったお声はよく聞きます。「何を基準に選べばよいのか分からない」というご相談も多く受けますし。...そこで、〈THE ANSWER〉です。「どなたにでも使っていただきたい」と、胸を張っていえるシャンプーなんです。
汚れを落とし、必要な成分を補う。花王が考える理想の「美髪」へ
左から 花王 ジ・アンサー(THE ANSWER)
スーパーラメラシャンプー 400ml 1,760円(税込)
EXモイストトリートメント 220g FOR DAILY DAMAGE 1,760円(税込)
EXグロストリートメント 220g FOR HEAT DAMAGE 1,760円(税込)
EXリペアトリートメント 220g FOR COLOR DAMAGE 1,760円(税込)
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―ここからは〈THE ANSWER〉の具体的な特徴をうかがっていきます。が、その前に。〈花王〉さんが考える「美髪」とは、一体どんな髪でしょう?
君島さん:「うるおい」「まとまり」「ツヤ」「なめらかさ」「しなやかさ」を備えた髪ですね。「この仕上がりは絶対に外せない」と感じる要素を揃えた、ともいえます。
―まさにパーフェクト。ただ、すべて手に入れるには難易度が高い...!
西村さん:そこで今回チャレンジしたのは、世界で初めて(※1)、花王100年のヘアケア研究からたどり着いた 美髪5大必須成分(※2)(補修)を配合することです。
①終止符が打たれた「水と油」の問題
花王 ジ・アンサー(THE ANSWER) スーパーラメラシャンプー 400ml 1,760円(税込)
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西村さん:シャンプーは汚れを落とすだけではなく、「髪にとって必要な成分を補えるかどうか」が重要です。髪本来の構成要素である、タンパク質と脂質にアプローチするという観点で注目した成分が、加水分解ケラチン(羊毛)、セラミドα(ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン)、リンゴ酸、ラノリン脂肪酸、脂肪酸グリセリドα(オリーブ果実油)からなる、美髪5大必須成分(※2)(補修)でした。
―加水分解ケラチンやセラミドは、スキンケア界隈でもよく聞く成分です。
西村さん:ただ、シャンプー内に脂質類の成分を大量に配合するのは従来とても難しかったんです。
―それはなぜでしょう?
西村さん:前提として、水と油は混ざりにくく分離してしまう性質を持っています。となると、主は水でできているシャンプー内に、美髪を叶えるために十分な量の脂質類の成分を配合することが、極めて困難になるんです。
―髪に脂質。あまり意識したことがありませんでした。
西村さん:脂質は髪の構成成分のひとつです。10%以下と少量ではありますが、髪のツヤやまとまり、なめらかさに影響を与える重要な役割を担っている一方、日頃の洗髪で失われやすいことがわかっています。その分、コンディショナーやトリートメントでそれを補っていたわけですが。
―なるほど。...ならば単純に、脂質が多めのシャンプーであればよいのでは?
西村さん:先ほどもお話ししたように、そもそも脂質をシャンプーに多量に配合することは困難でした。
そこで弊社が開発したのが「ラメラプラットフォーム技術」です。シャンプー内の水溶性成分と脂質類の成分、いわゆる水と油の同時配合・非分離化を可能にした技術です。
―???ラメラプラットフォーム...?
西村さん:シャンプー内に水層と油層がミルフィーユのように交互に重なり合った「ラメラ構造」を構築する技術です。髪にとって必要な水溶性成分と脂質類の成分を安定して保持できるので、髪や頭皮の汚れを落としながらケアできます。ちなみに従来のシャンプーと比べ、ヘアケア成分(※3)(補修)を約12倍(※4)配合しています。
―水が主でできたシャンプーに、水に溶けにくい成分を豊富に配合できるようになったとは...。「水と油」の問題に、ひとつの終止符が打たれた感じです。
②推奨するのは「塗り洗い」
西村さん:ケア成分を髪全体にまんべんなく届けるために推奨しているのが「塗り洗い」です。
―塗り洗い?とは?
西村さん:シャンプーの前に髪全体に水分(お湯)をたっぷり含ませて洗う「予洗い」をしたら、シャンプー剤を根元から毛先まで塗り広げて洗う方法です。
西村さん:髪全体に広げて揉み込むと、シャンプー剤が弾力のあるもっちり泡に変化します。髪1本1本への密着度が高く、ケア成分を毛先まで行き渡らせることができますよ。
西村さん:ベルガモット&ダフネの凛として洗練された香りがふわっと広がるので、「ていねいにケアしている」という実感も得られると思います。
―美髪5大必須成分(※2)を含んでいて、泡立ちがよくて、気分も高められて...と聞くと、もうこのシャンプー1本だけで事足りそうな気がします。
西村さん:髪と頭皮にとって不要なものをなくし、必要なものを十分に与える。この繰り返しで美髪はつくられます。「水と油」のバランスに優れた〈THE ANSWER〉のシャンプーは、泡立ちにも洗浄力にもケアにも妥協しない、シャンプー本来のあるべき役割を果たす花王の自信作なんです。
「ケア習慣」に合わせた3種類のトリートメント
花王 ジ・アンサー(THE ANSWER)
EXモイストトリートメント 220g FOR DAILY DAMAGE 1,760円(税込)
EXグロストリートメント 220g FOR HEAT DAMAGE 1,760円(税込)
EXリペアトリートメント 220g FOR COLOR DAMAGE 1,760円(税込)
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―〈THE ANSWER〉にはトリートメントが3種類ありますね。
君島さん:「ケア習慣別」を意識した結果、この3種類になりました。
―ケア習慣別?というと?
西村さん:「なぜその髪悩みが生じているのか」という状況や、それを招く行動に焦点を当てました。「その髪が失いやすい美髪の要素」や「その髪に補強すべき成分」が伝わりやすくなっていると思います。
―なるほど。だから各成分の配合濃度が違うんですね。
君島さん:おそらく誰もが経験しているであろう摩擦・紫外線による「日常ダメージ」には、うるおいとまとまり感を補う〈EX MOIST〉がおすすめです。
花王 ジ・アンサー(THE ANSWER)
EXモイストトリートメント 220g FOR DAILY DAMAGE 1,760円(税込)
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君島さん:コテやヘアアイロンをよく使われる方には「熱ダメージ」のケアに特化した〈EX GLOSS〉がおすすめです。髪にツヤとなめらかさを与えます。
花王 ジ・アンサー(THE ANSWER)
EXグロストリートメント 220g FOR HEAT DAMAGE 1,760円(税込)
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君島さん:定期的にカラーリングする方には「カラーダメージ」のケアに特化した〈EX REPAIR〉をお試しいただきたいです。髪にうるおいを与え、よりなめらかな仕上がりに導きます。
花王 ジ・アンサー(THE ANSWER)
EXリペアトリートメント 220g FOR COLOR DAMAGE 1,760円(税込)
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―〈THE ANSWER〉のシャンプーは、髪質問わず使える1本なのに対し、トリートメントは個々人に合わせてパーソナライズされるイメージですね。
君島さん:そうですね。個人的な感想ですが、〈THE ANSWER〉のシャンプーで髪を洗って初めてこのトリートメントを塗布した時、髪なじみのよさに感動しました。「ピタッ!」とくっつくといいますか。ぜひあわせて使っていただきたいです。
西村さん:少し余談ですが、ヘアケアはともすれば、スキンケアより「効果の実感」が曖昧になりやすく「なんとなくよい気がする」という感覚値で続けてしまうケースが多い気がします。それも大切な判断基準なんですけど、「納得している」レベルではないのかなと。
―そう。「自分にピッタリ」という自信がいまいち持てませんでした。
君島さん:どのシャンプーを選べばよいのか迷っていたり、「よい」と感じられる根拠探しで立ち止まっていたり、「髪が傷んだら切るしかない」と思っている方には、ぜひ〈THE ANSWER〉を手に取っていただきたいです。「うるおい」「まとまり」「ツヤ」「なめらかさ」「しなやかさ」を備えた「美髪」を実感していただけると思います。
西村さん:時代が変われば環境も変わりますし、環境が変われば髪悩みも変わります。そうした絶え間ない変化と研究努力の積み重ねのなかで導き出した弊社の集大成が〈THE ANSWER〉です。約100年分の想いを込めた代表作ですし、何より自信があります。ぜひご期待ください。
おわりに
〈花王〉さんのヘアケア研究100年分の知見と技術、そして想いが込められた〈THE ANSWER〉。ハンズは10月4日(金)から先行発売がスタートしているので、この機会にぜひチェックしてください。
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※1 加水分解ケラチン(羊毛)、ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン(花王独自成分)、リンゴ酸、ラノリン脂肪酸、オリーブ果実油の5成分の組み合わせ(Mintel社データベース内2024年3⽉花王調べ)
※2 加水分解ケラチン(羊毛)、セラミドα(ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン)、リンゴ酸、ラノリン脂肪酸、脂肪酸グリセリドα(オリーブ果実油)
※3 ラノリン脂肪酸、セラミドα(ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン)
※4 花王従来品比
※工場生産遅延の影響で入荷日の遅れや商品仕様の変更が生じる場合がございます。
※掲載商品は一部店舗では取り扱いがない場合がございます。取り扱い状況については各店舗へお問い合わせください。
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※一部価格・仕様の変更、および数に限りがある場合もございます。
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