「ダニ捕りロボ」で効果的に。専門家に聞く、今日からできる寝具と暮らしのダニ対策

快適な睡眠を妨げる要因はいろいろ考えられますが、そのひとつがダニの存在です。暮らしの中に必ず潜んでいるダニに対して、正しい知識を持ってしっかり対策を行っている人は意外と少ないのでは?そこで今回は、寝具を中心とした効果的なダニ対策について、専門家に詳しく聞きました!

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「ダニ捕りロボ」で効果的に。専門家に聞く、今日からできる寝具と暮らしのダニ対策

どうして繁殖するの?まずはダニに関する基礎知識の確認から

今回は、長年にわたり日革研究所グループとしてダニを研究し、専門的な視点でダニ捕りアイテムを販売し続けているTCBジャパンの尾崎さんにお話を伺いました。

TCBジャパン 尾崎TCBジャパン 営業部 尾崎さん

寝具にはどうしてダニが発生しやすいのでしょうか。

尾崎さん:主に3つの理由があります。まずは、人の皮脂やフケといったダニのエサが豊富にあること。もうひとつは、ダニが潜れること。ダニは暗い場所を好み、潜り込む習性がある生き物なので、寝具はダニにとって天国です。そして最後が湿度。人は寝るときに汗をかくので布団は湿気を含みやすく、湿気を好むダニにとっては絶好の環境です。中でもダニが多いのは、敷き布団やマットレスなどの敷き寝具ですね、人が接地する面積が大きいので。

寝具にはどれくらいの数のダニがいるものなんですか?

尾崎さん:布団1平方メートルあたりに死骸も含めて約10万匹いるという文献もあります。必ずその数がいるわけではないですが、身の回りに多く存在するのは間違いないですね。

そんなに...。新品の寝具を揃えたとしても、いつの間にか発生してしまうものなんですよね?

尾崎さん:車や映画館のシートなどにも意外とダニがいて、そのダニが衣服に付着することで家に持ち帰られるケースがよくあります。また、押入れなどにもダニがいるので、そこに収納していた衣服を着ることで布団にダニが移ることも。ダニは繁殖力がとても強く、条件が整えば3ヶ月で500倍に増える生き物なので、数匹持ち込んだだけでも一気に繁殖してしまうことは十分に考えられます。

ダニが健康や睡眠に及ぼす悪影響は、どんなものがあるのでしょうか。

尾崎さん:ひとつは「ダニ刺され」。ダニに刺されると強いかゆみが1週間ほど続きます。もうひとつは「アレルギー」。喘息や鼻炎などはダニの死骸やフンが影響している場合があります。それらが重なり、結果的に睡眠の質が悪くなることにつながるんです。"健康はよい睡眠から"ともいいますし、ダニのいない環境は睡眠にとっても身体にとっても望ましいですね。

おびき寄せてダニを捕まえる〈ダニ捕りロボ〉で効果的に

そんなダニ対策に効果的なアイテムを今回はご紹介いただきます。それぞれの特徴や使い方を教えてください。

尾崎さん:〈ダニ捕りロボ〉はケースに誘引マットを入れて使う詰め替えタイプで、ソフトケースとハードケースの2種類があります。ソフトケースはポリプロピレン製で、シングルの布団やベビー布団用のレギュラーサイズと、ダブル以上の寝具用のラージサイズがあります。

ダニ捕りロボ ソフトケース
ダニ捕りロボ ソフトケース レギュラーサイズ(左:ケース、右:誘引マット)1,729円(税込)
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どういう仕組みでダニを捕まえるんですか?

尾崎さん:独自開発の誘引剤と吸湿性セラミックが入った誘引マットで、布団の内部に潜り込んだダニをおびき寄せます。そして誘い込まれたダニに吸湿性セラミックが付着し、ダニを乾燥させてミイラ化させるんです。集められたダニの死骸はマット内に閉じ込められるので、使用後はマットを取り出してゴミ箱へ捨てるだけです。

ダニ捕りロボのしくみ

どのように使うのでしょうか。

尾崎さん:ダニは潜り込む習性があるというお話をしましたが、マットレスとベッドパッドの間や敷きパッドとシーツの間など、何かと何かの間に挟んで置いてください。置く場所は足元側、寝たときの膝くらいの位置に。有効範囲内にひとつ置けば十分です。

ハードケースタイプは使い方が違うんですか?

尾崎さん:使い方は同じですが、ケースがポリエチレン製で犬や猫が噛んだり引っ掻いたりしても安心なので、ペットを飼っているご家庭やペットハウス用におすすめですね。

ダニ捕りロボ ハードケース
ダニ捕りロボ ハードケース 1,624円(税込)
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効果はどれくらい続くのでしょうか。

尾崎さん:有効期限は開封してから3ヶ月です。誘引マットは詰替え用があるので、3ヶ月経ったら新しいものと交換してください。ケースはソフトもハードも繰り返しお使いいただけます。ダニ捕りロボ 詰替え用誘引マット
ダニ捕りロボ 詰替え用誘引マット レギュラーサイズ 3枚組 3,143円(税込)
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尾崎さん:厚みが気になるという方には〈ダニ捕りマット〉がおすすめです。〈ダニ捕りロボ〉のソフトケースタイプより薄い使用なので、より一層に違和感なくご使用いただけます。こちらはケースのない使い捨てタイプで、有効期限は同じく3ヶ月です。
ダニ捕りマット 大
ダニ捕りマット 大2枚組 3,850円(税込)、小2枚組 3,177円(税込)
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繁殖しやすい季節にだけ使えば大丈夫ですか?

尾崎さん:温度20℃以上、湿度60%以上でダニは繁殖します。昔は「ダニは夏だけのもの」というのが世間の認識でしたが、エアコンや加湿器の使用によって冬でも繁殖条件が整うので、ダニ対策は通年の問題です。夏だけでなく、一年を通して継続的に使い続けてほしいですね。

ちなみに集まったダニはシートの表面に見えている状態なんでしょうか。

尾崎さん:誘引剤の中に入っている状態なので目視してもわかりませんし、そもそもダニは非常に小さいので肉眼では確認できません。でも「見たい」という方もいらっしゃるので、ハンズさんでは〈ダニ目視キット〉という商品も販売しています。ダニ目視キット
ダニ目視キット 935円(税込)
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こちらはどう使うんですか?

尾崎さん:誘引剤(中央に赤丸がある円形のもの)を設置し、3日〜1週間後にその場所にダニがいるかどうかを専用ルーペで確認できるんです。「どこにダニがいるのか把握して、無駄なく対策をしたい」という声から生まれた商品で、ダニ目視キットでダニを見つけた場所に、ダニ捕りロボで対策することをお勧めしています。闇雲にダニ対策アイテムを使うよりは効率的といえますね。ただ、見たくない人が大半だとは思いますが(笑)

(笑)

尾崎さん:ダニは目に見えないので、対策商品も効果が見えにくいものです。だからこそ、きちんと効果検証がされているもの、そして安心なものを選んで使っていただきたいですね。

安心という部分では、どんなこだわりがあるのでしょうか。

尾崎さん:安全性の高い天然由来の材料や吸湿性セラミックを使い、化学性殺虫成分は一切使っていません。
吸い込んだダニのアレルゲンが身体の許容量を超えるとアレルギーを発症することになるので、幼少期からダニの少ない環境をつくってあげることは大切です。赤ちゃんや小さなお子さまがいるご家庭で使ってほしいからこそ、なおさら安心安全という部分は重要視しています。

「やっておいてよかった」となるように、できることから始めましょう

寝具のダニ対策として、日常で簡単にできることはありますか?

尾崎さん:部屋の換気ですね。湿度の高い夏でも、閉め切っている部屋と換気した部屋では湿度がまったく違います。あとは、寝具を清潔に保つこと。洗える布団であれば小まめに洗濯したり、布団の表面に掃除機をかけたりしてください。そして、天日干しや布団乾燥機などで布団を乾燥させて、湿気を溜めないようにすることも重要です。

干した布団をパンパンと叩くのは、よいことなんですか?

尾崎さん:叩くこと自体は問題ありませんが、叩くことでダニの死骸やフンが布団の表面に上がってくるので、取り込む際には表面を軽く掃除機で吸うようにしてください。

どれくらいの頻度でケアするのが好ましいのでしょうか。

尾崎さん:理想は毎日ですが、せめて1週間に1回程度は。それもなかなか難しいという場合は、布団の中の湿気を逃がすために、朝起きたときに掛け寝具をめくっておくだけでも全然違うので、すぐに取り入れてみてほしいです。

今すぐに対策を始めたい気持ちになってきました...!

尾崎さん:小さな頃からの対策が大事といいましたが、睡眠環境を整えるという意味も含めて、大人が自分のために今から始めても決して遅くはありません。ダニ対策は暮らしに必須といっても過言ではないと思いますので、「あのとき、やっておけばよかった」ではなく「あのとき、やっておいてよかった」となるように、ぜひすぐに始めてみてください!

おわりに

ただでさえ、暑さで寝苦しい夏。睡眠環境を少しでもよくするためには、寝具選びとあわせてダニ対策が欠かせません。夏の訪れをきっかけにして、思い立ったらすぐに始めましょう!

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