エアコン掃除スプレーは、エアコンの嫌なニオイを感じたときに内部をきれいにできる便利アイテムです。しかし、使用できるパーツや配合成分、香りの有無などは製品によって異なるため、どれを購入すればよいのか迷いがち。今回はエアコン掃除スプレーの選び方を始め、正しい使い方とおすすめアイテムを紹介します。
エアコン掃除スプレーは使ってはいけない?
エアコン掃除スプレーがあれば、エアコン内部の掃除を手軽に行えます。便利なアイテムですが、「使ってはいけない」といわれることもあるため、不安に思う人もいるでしょう。エアコン掃除スプレーを使ってはいけないといわれる、主な理由は以下の3つです。
<使ってはいけないといわれる理由>
- エアコンの故障や火災のリスク
- 洗浄不足・すすぎ残しのリスク
- 内部の目詰まりや水漏れ、カビ再発のリスク
しかし、これらのリスクは正しいやり方でエアコン掃除をすれば回避できます。次の章から、エアコン掃除スプレーの選び方と正しい掃除のやり方を紹介していきます。
エアコン掃除スプレーの選び方
エアコン掃除スプレーは、洗浄するパーツに合わせて選ぶことが重要です。ノズルの長さや成分、乾燥時間、香りの有無にも注目をしてみてください。選び方のポイントを紹介します。
洗浄するパーツに合う種類を選ぶ
エアコン掃除をする主なパーツは、フィルター、冷却フィン、送風ファンの3ヶ所です。スプレーは洗浄するパーツに合わせて選びましょう。
<フィルター>
エアコンのカバーを開けると最初に目に入る、網目状の部品です。室内に舞っているホコリを始め、キッチンから飛散する油や煙、タバコのヤニなどがエアコン内部に入り込むのを防ぐ役割があります。
フィルターの掃除は、スプレーがなくてもモップやブラシ、掃除機で代用できます。ただ、油やヤニ汚れは落ちにくいので、フィルター用の掃除スプレーの使用がおすすめです。頑固な汚れには、泡タイプの洗浄スプレーが適しています。こすらなくても網目の奥まできれいにできるので、フィルターを傷めずに済みます。
<冷却フィン>
フィルターの内側にある、金属製の網のようなものが冷却フィンです。「熱交換器」とも呼ばれ、エアコンから送り出す風の温度を調節する役割を担っています。冷却フィンは各パーツの中で1番汚れやすい部分です。汚れが溜まると風と一緒に嫌なニオイが発せられたり、空調効果が下がったりと、エアコンのパフォーマンスが低下します。
冷却フィンの掃除には、噴射力が高いジェットスプレーがおすすめです。洗い流しが不要で、汚れは水と一緒にドレンホースから流れ出るため、手軽に掃除できます。ドレンホースとは、エアコン内部の水を室外に排出する排水管のようなものです。
<送風ファン>
エアコンの中心部に設置されている円筒状の部品です。空気を吸い込み、風を送り出す役割があります。送風ファンは奥にあるので掃除しにくく、汚れが溜まるとエアコンの稼働時に異臭やホコリっぽさを感じます。
送風ファンの掃除に適しているのは、泡がしっかりと付着するムースタイプのスプレーです。ムースタイプの多くは、洗浄剤とすすぎ剤が2本一組になっています。
奥まで届く「ロングノズル付き」を選ぶ
ロングノズル付きのエアコン掃除スプレーであれば、奥までしっかり洗浄できます。エアコンは複数の部品から成り立っているため、噴射力の強いスプレーでもノズルが短いと洗浄成分が奥まで届かないことがあります。
基本的に、送風ファンに使うムースタイプの掃除スプレーはロングノズル付きです。そのほかのパーツに使う掃除スプレーを選ぶ際は、ノズルの長さもチェックしてみましょう。
スプレーの洗浄成分を確認する
エアコンをしっかり掃除し、きれいな状態を保つにはスプレーの洗浄成分も要チェック。エアコンに関する悩みや掃除の希望に合わせて、以下の成分の有無を確認してみましょう。
<除菌・防カビ成分配合>
エアコンの内部でカビ菌や雑菌が繁殖すると、風と一緒に嫌なニオイが漂います。ニオイの元を断ち切りたい場合は、除菌・防カビ成分配合のスプレーがおすすめです。内部がきれいな状態になることで、エアコンからクリーンな風が送り出されます。
<消臭成分>
エアコン掃除をしたのに嫌なニオイが気になる場合は、消臭成分配合のスプレーを選んでみて。パッケージに「消臭成分配合」と記載のあるものや、銀、緑茶、ポリフェノールといった成分が配合されたものが該当します。
<電解アルカリ水>
安全性の高さを重視したい人には、電解アルカリ水を使ったスプレーが適しています。洗浄成分が水ベースなので、人体へのダメージを気にせずに使えるでしょう。
シーズン中に使用する場合は乾燥時間を確認する
春や秋など、エアコンを使わない時期に掃除する場合は、乾燥時間はあまり気にならないかもしれません。しかし、夏や冬の場合は掃除後でもすぐに使用できるよう、速乾性に優れたスプレーを選びましょう。速乾タイプは液だれしにくいので、初心者でも使いやすいのが魅力です。
香りの有無を確認する
エアコン掃除スプレーの香りは掃除後の部屋に漂うため、購入前に香りの有無を確認しておきましょう。香りが苦手な人は香り付きのスプレーを使うとストレスに感じることがあるので、無臭タイプがおすすめです。
おすすめのエアコン掃除スプレー6選
ここからは、ハンズおすすめのエアコン掃除スプレーを紹介します。使用に適したパーツが限定的なものから、複数のパーツに使えるものまでピックアップしました
奥まで届くノズルでしっかりと洗浄【カビッシュトレール】
|
〈カビッシュトレール〉は、送風ファン用の掃除スプレーです。洗浄剤・すすぎ剤・ビニール袋がセットになっているので、掃除が楽々。垂れにくいモコモコとした泡とロングノズルで、奥までしっかり洗浄できます。洗い流したあとの汚れは付属のビニール袋に溜まる仕組みです。
電解アルカリ水100%の強力エアコンクリーナー【水から生まれたエアコン内部クリーナー シュ!シュ!】
水から生まれたエアコン内部クリーナー シュ!シュ! 1,320円(税込)
|
〈水から生まれたエアコン内部クリーナー シュ!シュ!〉は、冷却フィン用の掃除スプレーです。ジェットノズルでフィンの奥まで汚れを落とせて、洗浄・除菌・消臭が一度に叶います。有害物質が一切含まれていない電解アルカリ水100%、かつ無香料なので、体にやさしいスプレーを探している人や、香り付きが苦手な人におすすめです。
フィンの奥まで徹底洗浄!【らくハピ エアコン洗浄スプレー Nextplus 無香性】
らくハピ エアコン洗浄スプレー Nextplus 無香性 420mL 800円(税込)
|
〈アース製薬 らくハピ エアコン洗浄スプレー Nextplus〉は、奥まで洗浄できる縦長ワイド噴射が特長の冷却フィン用の掃除スプレーです。スプレーするだけでフィンの奥まで徹底洗浄でき、緑茶ポリフェノールと除菌剤によって消臭&除菌が叶います。無香性なので、香りでニオイをごまかしたくない人におすすめです。
フィンの奥まで力強く届く!【エアコンクリーナーAg 消臭プラス】
エアコンクリーナーAg 消臭プラス 420mL 2,043円(税込)
|
〈コパ・コーポレーション エアコンクリーナーAg 消臭プラス〉は、電解アルカリ水が主成分の冷却フィン用の掃除スプレーです。柿ポリフェノールを配合することで消臭効果をプラス。界面活性剤、酸、リン、香料は不使用なので、体への影響が気になる人でも安心して使えます。強力噴射&フィンの奥まで届くロングノズル付きと、使い勝手も抜群です。
エアコンの嫌なカビ臭を一発解消!【ウエキ エアコンカビトルデス 防カビスプレー】
ウエキ(UYEKI) エアコンカビトルデス 防カビスプレー 120mL 1,550円(税込)
|
〈ウエキ(UYEKI) エアコンカビトルデス 防カビスプレー〉は、送風口、フィルター、冷却フィンの掃除に使えるスプレーです。スプレーすると微細なミストがエアコンの奥まで入り込み、カビや雑菌、嫌なニオイを除去(※)。さらに、約1ヶ月続く防カビ効果もあります。
そのほか、エアコン以外にも空気清浄機、加湿器、浴室乾燥機、除湿器などの掃除に使えるのも嬉しいポイントです。
※すべての菌、ニオイを除去するわけではありません。
カビを抑制するスプレー【コジット エアコンのカビきれい スプレータイプ】
コジット エアコンのカビきれい スプレータイプ 1,080円(税込)
|
エアコンの送風口やフィルター、冷却フィンのカビを抑制したい人におすすめなのが、〈コジット パワーバイオエアコンのカビきれい スプレータイプ〉です。カビを取り除いたあとにスプレーするだけで、バイオの力によって防カビ・消臭効果が約60日間続きます。きれいな状態をキープできることで、エアコン掃除の頻度を減らせるでしょう。
スプレーを使ったエアコン掃除のやり方
スプレーを使ってエアコンの掃除をする際は、正しいやり方を守ることが大事です。正しい方法で掃除しないと、エアコンの故障や事故につながります。下準備から完了まで、順を追って解説していきます。
①下準備をする
エアコン掃除をする前に、以下の下準備を行いましょう。
1. エアコンのコンセントを抜く
掃除中に誤ってエアコンが作動しないように、予めコンセントを抜いておきます。
2. 窓を開けて換気する
エアコン掃除スプレーにはガスが含まれています。閉め切った空間でスプレーすると気分が悪くなる可能性があるので、窓を開けた状態で作業しましょう。
3. エアコンの周囲を養生する
エアコンの周囲の壁や床、家具が汚れないよう、ビニールで覆っておきます。
4. 安全装備をする
洗浄液が肌に直接触れないよう、マスクや手袋、ゴーグルを装着します。
②フィルターの掃除をする
下準備が終わったら、さっそくエアコン本体の掃除に取り掛かります。まずは前面のフィルター掃除からです。
<手順>
- エアコンのカバーを外し、フィルターを取り外す
- 掃除機を使い、フィルターの表面に付いたホコリを取り除く
- ベランダやお風呂場でフィルターにスプレーする
- 泡がなくなるまで放置する
- 洗浄液を水で洗い流す
- タオルで水気を拭き取る
- 風通しのよい日陰で、半日~1日ほどしっかり乾かす
③冷却フィンの掃除をする
フィルターの次は冷却フィンの掃除をします。
<手順>
- 掃除機のブラシノズルや歯ブラシを使い、フィンに付いたホコリを取り除く
- 冷却フィンにスプレーを吹き付ける
- 10~15分ほど放置し、自然乾燥させる
冷却フィンの汚れや洗浄液は、室外にあるドレンホースから排出されます。
④送風ファンの掃除をする
エアコン本体の掃除は送風ファンが最後です。
<手順>
- 汚水で周囲が汚れないよう、ゴミ袋を使って養生する
- 送風口からノズルを差し込んでスプレーする
- 手や定規などでファンを5回ほど回転させる
- 20~30分ほど放置し、洗浄液を浸透させる
- すすぎ剤か水を噴射し、洗浄液をしっかりと洗い流す
- すべての洗浄液が流れ落ちるまで5分ほど待つ
- エアコンのコンセントをさし、送風運転で念入りに乾かす
⑤ドレンホースの掃除をする
ホコリや落ち葉、虫などによってドレンホースが詰まると、逆流した水がエアコンから垂れてきてしまいます。エアコンからの水漏れが気になる場合は、ドレンホースクリーナーを使って掃除しましょう。
<手順>
- 室外にあるドレンホースにクリーナーを差し込む
- クリーナーの持ち手を引っ張り、内部に詰まったゴミを取り除く
エアコン掃除にあると便利!おすすめアイテム6選
ここではモップやブラシなど、スプレー以外のおすすめアイテムを紹介します。
黒カビ・ホコリを拭き取る【アズマ工業 エアコンスキマキーレー】
アズマ工業 エアコンスキマキーレー BA650
|
〈アズマ工業 エアコンスキマキーレー〉は、エアコンの送風口やルーバーの黒カビ・ホコリを拭き取れるモップです。しなやかな形状で、狭いすきまにもしっかりフィット。先端が割れているため、ルーバーを挟み込んだ状態で両面の掃除ができます。使い方は水に濡らしてこするだけと簡単で、洗剤は不要です。
送風口付近のホコリ取りに!【エアコン専用ブラシ ファンファン】
|
〈エアコン専用ブラシ ファンファン〉は、送風口付近のホコリ取りに便利なブラシです。使う前に水で濡らして絞るだけで、ふわふわ・モコモコの毛が汚れを吸着します。洗って繰り返し使える、コスパのよさも魅力です。
少しの水でエアコンの黒い汚れを落とす【サンコー びっくりエアコンすきまの汚れ落とし】
サンコー びっくりエアコンすきまの汚れ落とし BA−58 GY 946円(税込)
|
〈サンコー びっくりエアコンすきまの汚れ落とし〉は、エアコンの送風口やフィルター掃除に使える汚れ落としです。特殊断面繊維を使用しているので、水に濡らしてこするだけでエアコンの黒い汚れを落とせます。
貼るだけ簡単!カビ・臭い予防!【コジット パワーバイオ エアコンのカビきれい】
コジット パワーバイオ エアコンのカビきれい 1,078円(税込)
|
〈コジット パワーバイオ エアコンのカビきれい〉はエアコンの吸気口に貼って、気になるニオイを軽減させるアイテムです。バイオの働きを利用して、カビ・ニオイを抑制。きれいな空気が流れる空間を実現します。使用はエアコン掃除後が推奨されていて、交換目安は約3ヶ月です。
エアコンに付けるだけ!【太洋 きになるニオイトリ エアコン用 2箱入】
太洋 きになるニオイトリ エアコン用 2箱入 1,078円(税込)
|
エアコンのニオイが気になる人には、〈太洋 きになるニオイトリ エアコン用〉もおすすめ。エアコンの吸気口あたりに付けるだけで、カビやニオイを抑制できる優れものです。交換の目安は約3ヶ月で、抗菌・防カビ作用が低下すると鳥の下の色が薄くなります。
銀配合フィルターでウイルスや細菌を除去【東洋アルミ ウイルス対策ホコリ取フィルター】
東洋アルミ ウイルス対策ホコリ取フィルター エアコン・空気清浄機用 5407
|
〈東洋アルミ ウイルス対策ホコリとりフィルター エアコン・空気清浄機用〉は、ホコリや花粉がエアコン内部に入り込むのを防いでくれるフィルターです。使い方はエアコンの吸気口に貼るだけ。銀配合フィルターがウイルスや細菌を除去し、空気をきれいにします。
エアコン掃除はプロに依頼する方法も!
エアコンの掃除は自分でもできますが、先述したように故障のリスクがあります。自分で行うのが不安な場合は、プロの業者に依頼する方法も。プロに依頼すると安心できるだけでなく、所要時間や費用、洗浄力に差が出ます。
自分で掃除 | プロに依頼 | |
---|---|---|
所要時間 | 2~3時間 | 1時間~1時間半 |
費用 | 6,000円程度 | 8,000~1万2,000円程度 |
洗浄力 |
|
|
費用面だけ見ると自分で行う方がよい気がするかもしれませんが、トータルで考えてみましょう。プロに依頼する場合は口コミを確認した上で、見積もりを依頼するのがおすすめです。
エアコン掃除スプレーを正しく使って快適空間に
エアコン掃除スプレーがあれば自分で掃除ができて便利です。しかし、正しいやり方でないと故障や火災などのリスクがあるため、使用する際は慎重に。不安な場合はスプレー以外で掃除するか、プロへの依頼も検討してみましょう。
ハンズには今回紹介した以外にもエアコン掃除に活躍するアイテムが揃っているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【おすすめの関連記事】
・簡単にできる上履きの洗い方!手順や用意するアイテムを汚れのタイプに分けてご紹介>>
・ぬいぐるみの正しい洗い方ガイド!丁寧な手洗いの手順から手軽に洗濯機で洗う方法も紹介>>
・布団のダニ対策に効果的な方法とは?繁殖の予防法も押さえて快適に生活しよう>>
※工場生産遅延の影響で入荷日の遅れや商品仕様の変更が生じる場合がございます。
※掲載商品は一部店舗では取り扱いがない場合がございます。取り扱い状況については各店舗へお問い合わせください。
※掲載商品は、一部の店舗ではお取り寄せになる場合がございます。
※一部価格・仕様の変更、および数に限りがある場合もございます。
※掲載写真には一部演出用品およびイメージ画像が含まれ、店舗でお取り扱いがない場合がございます。
※商品価格等の情報は、掲載時点のものです。