洗濯物を部屋干しするときに気になるのが嫌な臭いです。部屋干しをした衣類を着るときに嫌な臭いがしたり、干していた部屋に入ると生乾き臭を感じたりなどの経験はありませんか？そこで今回は、臭いの原因や予防法、臭いが発生したときの対処法について解説します。最後には、ハンズがおすすめする臭いを予防できるアイテムを紹介するので参考にしてくださいね。
洗濯物の部屋干しで臭いが発生する原因はなに？
洗濯物の部屋干しで発生する臭いの原因は、主に洗濯物に残っている汚れや洗濯槽のカビ、室内の湿度の高さの3つです。ここでは、部屋干しで臭いが発生する原因について解説します。
洗濯物に残っている汚れ
部屋干しをしたときに衣類が臭うのは、洗濯物に残っている汚れが変質し、雑菌が繁殖して臭いを発生するためです。部屋干しは外干しに比べて、乾くのに時間がかかるため、濡れている時間が長く、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。そのため、洗濯物に汚れが残ってしまっていると、乾かしている間に雑菌が繁殖して、臭いが発生する原因となるのです。
反対に外干しは乾くのが早いだけでなく、日光によって雑菌を殺菌できるため、雑菌が繁殖しづらく、臭いも発生しないのが特徴です。
洗濯槽のカビ
洗濯槽のカビの臭いが洗濯中の衣類に移ってしまうと、部屋干し中に嫌な臭いを発生させる原因にもなります。そもそも洗濯槽のカビとは、洗濯するときに使用した洗剤と衣類の汚れが結合してできた洗剤カスと、ヌメリや雑菌などと複雑に絡みあった汚れです。とくに、洗濯槽の裏側は湿気や水分が多く、カビができやすい環境です。
洗濯槽の表面は、きれいに見えることが多いため、洗濯槽の裏側のカビに気が付かない人も多いかもしれません。しかし洗濯槽の裏側のカビの発生に気が付かないまま、衣類を洗濯してしまうと洗濯機内でカビが移ってしまい、部屋干ししている際に衣類から嫌な臭いが発生してしまいます。
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室内の湿度の高さ
湿度が高いと雑菌が増えやすいため、臭いが発生しやすい環境になります。前述した臭いを発生する雑菌は、基本的に湿度が高い環境を好みます。とくに湿度が70%を越えると、一気に増殖する可能性が高いと言われています。
たとえば、70〜80％以上になることが多い梅雨の時期は、一年を通して最も臭いが発生しやすい時期です。臭いの原因である細菌やカビの繁殖がしやすい環境になるだけでなく、洗濯物が乾きづらく、濡れた状態も長くなるため、除湿をして室内の湿度を下げることも必要です。
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部屋干しの臭いを予防する方法｜洗濯時
洗濯時にできる部屋干しの臭いの予防法は6つです。部屋干しの臭いの原因を理解したあとは、予防する方法を知ることが重要です。それぞれ詳しく解説します。
洗濯槽に洗濯物を入れたまま放置しない
洗濯槽のカビや雑菌が洗濯物に移って繁殖してしまうため、洗濯槽に洗濯物を入れたまま放置しないようにしましょう。洗濯するまでは、通気性のよい洗濯カゴに入れて保管するのも予防法のひとつです。洗濯槽に洗濯物を入れたまま放置すると、前述したような洗濯槽のカビが、衣類に移って繁殖してしまうことに加えて、衣類が密着し、湿気が溜まりやすくなります。
そのため洗濯する前の衣類は、湿気が溜まりづらく通気性のよい、洗濯カゴやランドリーバックに入れておくのがおすすめです。カビが好む湿気が溜まっている状態を避けられるため、効果的です。
洗濯物の汚れは落としておく
洗濯槽に入れる前に、事前に汚れを落としておくと、臭いの原因のひとつでもある汚れ残りが防止できます。前述したように、洗濯物に残った汚れは、臭いの原因になるため、洗濯後に汚れが残らないように、目に見える汚れは洗濯前に落としておくのも重要です。
たとえば、食べこぼしや皮脂汚れを見つけたら予洗いをする。水だけでは落ちない汚れは、固形石けんや液体洗剤、ブラシなどの用品を使って事前に洗っておくと、洗濯後の汚れ残りを防げます。
臭いを予防できる洗剤を使う
徐菌・抗菌などの臭いを予防できる洗剤を使うのもひとつの手段です。除菌によって菌を除去したり、抗菌によって菌の増殖を抑制したりできるため、菌が原因の臭いの発生が抑えられます。最近では、さまざまな効果や成分の洗濯用洗剤が販売されています。下記に、臭いを予防できる洗濯用洗剤について、まとめたので参考にしてください。
| 臭いを予防できる洗濯用洗剤の種類 | 向いている人 |
| 部屋干し専用洗濯洗剤（除菌や抗菌成分が入っている） |
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| 酸素系漂白剤 |
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| 重曹 |
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洗剤は適量を入れる
洗剤を必要以上に入れると汚れや洗剤残りの原因になるため、適量を入れることも予防方法のひとつです。汚れが落ちきれずに衣類に残ったり、洗剤が多すぎて衣類に残ってしまったりすると、その汚れや残った洗剤から雑菌が繁殖してしまい、臭いの原因になります。
製品のパッケージに書いてある通り、必要な量の洗剤を使用することが臭い予防の第一歩です。
お湯を使って洗濯する
40度以上のお湯を使って洗濯すると衣類から皮脂汚れが浮き上がり、汚れが落としやすくなるため、汚れからの臭いの発生を抑制できます。また50度以上のお湯で洗濯すると、洗濯槽内の雑菌の繁殖を抑える徐菌効果も期待できるため、臭い予防にも有効です。
ただしお湯での洗濯は、色落ちや衣類を傷める可能性もあるため注意が必要です。お湯を使って洗濯する前に必ず製品表示を確認しましょう。
またお湯だからといって、お風呂の残り湯を使用するのは臭いの予防には不向きです。残り湯には雑菌や皮脂が多く、洗濯物の臭いが発生しやすくなるため、お風呂の残り湯の使用は避けましょう。
脱水を2回行う
全自動で洗濯を終えたあとにもう一度脱水を行うと、水がしっかりと切れるため、洗濯物が早く乾くため雑菌の発生を抑えられます。
短時間で洗濯物が乾くことで、雑菌やカビの繁殖を抑制できるため、臭いの予防方法としても有効です。ただし、デリケートな素材やシワができやすい衣類は2回脱水すると衣類が傷んでしまう可能性があるため、1回目の洗濯が終わったときに取り除いておくと安心です。
部屋干しの臭いを予防する方法｜洗濯後
洗濯中だけでなく、洗濯後にも臭いを予防する方法は存在します。洗濯機のフタを開けておく・風通しのいいスペースに干す・扇風機やサーキュレーターを使用する、の3つは洗濯後の臭い予防に効果的です。ここではそれぞれ詳しく解説します。
洗濯機のフタを開けておく
洗濯後は洗濯機のフタを開けておくと湿気を飛ばせるため、臭い予防になります。洗濯機の使用後は、洗濯槽やフタが濡れているため、すぐ閉めてしまうと湿気が溜まり、臭いの原因のカビが発生してしまいます。3時間から4時間ほどフタを開けておけば、湿気を飛ばし洗濯槽内を自然乾燥できます。
しかしドラム式の場合は、注意が必要です。ドラム式の洗濯機を長時間開けておくと、子どもやペットが入ってしまう可能性も。子育て中の家族や小さなペットを飼っている場合は、安全を優先することが大切。危ない場合には、閉めておくようにしましょう。
開けておくのが難しい場合は、乾燥だけを回して対応したり、買い替え時期なら槽乾燥の機能が付いてるものを選んだりして対応しましょう。
風通しのいいスペースに干す
洗濯した衣服は、2方向に風邪が抜けるような風通しのよいところに干すと乾きが早くなるため、雑菌やカビの繁殖を抑制できます。以下、おすすめの部屋干し場所をまとめたので参考にしてくださいね。
| 場所 | 理由 |
| 部屋の中央 | 部屋の空気が多い場所だから |
| 階段の天井付近 | 暖かい空気が上がってくる場所だから |
| バスルーム | 換気扇や暖房が付いているから |
カーテンレールはハンガーが引っ掛けやすく、干してしまう人も少なくありません。しかし、カーテンレールに溜まったほこりが洗濯物に付くと、汚れとなり雑菌の繁殖の原因となり得ます。またカーテンに洗濯物の湿気が移り、カーテンに雑菌やカビが繁殖する恐れがあるため、カーテンレールへ掛けるのは避けるようしましょう。
扇風機やサーキュレーターを使う
上記で説明したような風通しのよい干す場所がない場合は、扇風機やサーキュレーターを使用すると、均一に風を送れるだけでなく、部屋全体の湿度も下げられます。扇風機は風量や風向きが調整できるため、洗濯物に均等に風を与えられます。またサーキュレーターは、部屋全体の湿度を下げられるため、乾燥効果が高まります。
扇風機やサーキュレーターを使用する際は、衣類の干し方も重要です。扇風機やサーキュレーターから送られた風は、衣類の間を通り抜けることで風の通りが良くなり、全体的な乾燥効果が期待できます。密集して干してしまうと風の通りが塞がれてしまうため、衣類同士に適度な間隔を空けて干すように心がけましょう。
下記の記事では部屋干しに適した部屋や洗濯のコツについて紹介しています。合わせて、ご確認ください。
【あると便利】部屋干しグッズのおすすめ9つ。臭いやカビなど室内干しのお悩み対策にも！＞＞
部屋干しの臭いを予防する方法｜その他
洗濯時や洗濯後の他に、洗濯槽を定期的に掃除することや乾きやすい素材の衣類を選ぶことは、臭い予防に繋がります。それぞれ詳しく解説します。
洗濯槽を定期的に掃除する
洗濯槽を定期的に掃除すれば、雑菌やカビの繁殖を防げるため臭いの予防に繋がります。目安の頻度は月1回。家族の人数や洗濯する頻度により汚れの量やカビの発生リスクは異なりますが、最低でも2ヶ月に1回は掃除をした方がよいでしょう。定期的に掃除することで洗濯槽のカビを防ぎ、洗濯物に臭いが発生するのも予防できます。
掃除方法は、洗濯槽クリーナーが便利です。製品によって使用方法が異なるため、きちんと使用方法を確認しながら行いましょう。また、据え置き式とドラム式では、洗濯槽クリーナーも違うので注意が必要です。
乾きやすい素材を選ぶ
日頃乾きやすい素材の衣類を選んで着用することは、干す時間が短くなるため、雑菌やカビの発生を抑制できます。乾きやすい素材と乾きにくい素材は、以下の通りです。乾きやすい服で、臭い防止を検討している人は参考にしてくださいね。
| 乾きやすい素材 |
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| 乾きにくい素材 |
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部屋干しで臭いが付いた場合の対処法3つ
前述した予防をしても、「臭いが付いて困った...」なんてことはありませんか？そんなときでも、煮沸消毒をする・乾燥機にかける・アイロンをかけるなどの対処法があります。
1.煮沸消毒をする
煮沸消毒は、臭いの原因でもある雑菌を消毒できるため、臭いが付いてしまったときに効果的です。煮沸消毒をする方法は、大きめの鍋に臭いがする衣服を入れて煮沸します。40度から60度の温度で30分から1時間煮沸すると消毒できます。それでも臭いが取れない場合は、酸素系漂白剤を入れると効果的です。アルミ製の鍋は変色して衣類に付く可能性もあるため、ステンレスかホーローの鍋を入れるとよいでしょう。
またポリエステル素材の衣類を煮沸消毒すると、型崩れやシワができる可能性が高いです。煮沸消毒する前に、お湯での洗濯と同様に製品表示をきちんと確認するようにしましょう。
2.漂白剤に漬ける
漂白剤に漬けると衣類にこびりついた汚れそのものを除去できます。漂白剤には、塩素系と酸素系の2種類があります。塩素系は漂白力が強いため、白くしたいときに便利。たとえば無地の白いシャツや白いタオルなどに使用する際に、おすすめです。一方、酸素系は漂白力は弱いものの、色柄ものでも使用できる特徴があります。
部屋干し臭には、酸素系漂白剤を入れた40〜50度のお湯に20〜30分漬け込むことが効果的です。しかし、衣類を傷めてしまう可能性もあるため、実施する前に必ず洗濯表示を確認しましょう。
3.乾燥機にかける
洗濯直後に乾燥機を使用すると熱風で雑菌を消毒できます。他にも乾燥機にかけた衣類は、早く乾くため、仮に雑菌が残っていたとしても繁殖を防げます。
しかし衣服によっては型がくずれたり、縮んだりする可能性があるため、お気に入りの衣類などは、乾燥機の使用は、避けた方がよいでしょう。
4.アイロンをかける
脱水後の水分を含んだ状態の衣服に、60度以上に設定したアイロンをかけると臭いの原因である雑菌を死滅させられます。水分を含んだ状態の衣服は繊維の奥まで熱が伝わりやすく、徐菌効果が高まります。また雑菌は60度で死滅できると言われているため、アイロンの温度設定は60度以上。1ヶ所に1秒から3秒ほどあてがうと、さらに効果的です。
ただし水分が含んだ衣服をアイロンするため、スチーム機能は使用しないようにしてください。またアイロンをかけられる素材かどうか、洗濯マークを必ず確認しましょう。
部屋干しの臭いを予防するアイテム5選
ここでは、ハンズがおすすめする部屋干しの臭いを予防するアイテムを5つ紹介します。それぞれ解説するので参考にしてくださいね。
ちょっとしたすき間に便利【HOS スリムハンガー 12P】
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1人暮らしの方にちょうどいいサイズの〈HOS スリムハンガー 12P〉は、ちょっとした隙間に靴下や下着などが干せるアイテムです。部屋干しの臭いはシャツやズボンからだけではありません。靴下や下着などの小物から発生する場合もあります。
こちらの商品で靴下や下着を干せば間隔を空けてひとつずつ干せるため、雑菌やカビが繁殖しづらい、風通しのよい環境で乾かせます。また、洗濯ばさみの配列が2列なので、靴下を左右並べて干すと乾いたあともセットにして畳みやすいのも魅力です。
家中の汚れに使える無香料の酸素系漂白剤【オキシクリーン】
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〈オキシクリーン（OXI CLEAN）〉は衣類のシミや汚れを除菌・消臭・漂白ができる酸素系漂白剤です。こちらの商品を使用すると、衣類のシミや汚れをただ落とすだけでなく、徐菌と消臭もできるため、部屋干し中の臭い予防に繋がります。またすでに臭いが付いている衣類には、オキシクリーンを溶かした液に漬け込む「オキシ漬け」が効果的です。臭いの元の菌も死滅できるため、臭いも取り除ける可能性があります。
衣類の他にも、お風呂やトイレ、キッチンなど、汚れが気になる家中のあらゆるところで使用できます。
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環境にもやさしい【シャボン玉石けん シャボン玉重曹】
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〈シャボン玉石けん シャボン玉重曹〉は、環境にやさしい重曹です。普段使用している洗剤と、こちらの商品を合わせて使用するのがおすすめです。重曹は弱アルカリ性なので、汚れの分解と消臭効果も期待できるため、洗濯物の臭い予防に期待できます。
洗濯以外にも生ごみやトイレの脱臭にも使用できるため、家中の臭いが気になるところで使用できます。
2種類のヤシの実由来の柔軟成分で肌にやさしい【サラヤ ヤシノミ 柔軟剤】
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〈サラヤ ヤシノミ 柔軟剤〉は、ヤシの実由来の肌にやさしい柔軟剤です。100％食品由来防臭成分を配合しているため、肌へのやさしさはそのままに、防臭成分の効果が期待できます。そのため、こちらの商品は、肌にやさしく、防臭成分が入った柔軟剤を使いたい方におすすめです。
また無添加、無香料なのも特徴で肌にやさしく、子どもの衣類にも使用できるのが魅力です。
ムレずにさらりとした着心地【サラヤ ハッピーエレファント 柔軟仕上げ剤】
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サラヤ ハッピーエレファント 柔軟仕上げ剤 本体 600mL 880円（税込） |
100%食品成分の〈サラヤ ハッピーエレファント 柔軟仕上げ剤〉は、敏感肌の人も安心して使用できる柔軟剤です。なめらかな仕上がりと、高い吸収性で、ムレやべたつきを抑えます。ムレを防ぐことで、雑菌の繁殖を防ぎ、臭いの予防も可能です。
石油系界面活性剤や合成香料、着色料は無添加のため、先程の商品と同様に子どもにも使用できます
部屋干しの臭いを予防して快適な洗濯ライフを楽しもう
洗濯物を部屋干しすると気になる嫌な臭いの原因は、洗濯物の汚れや洗濯槽のカビなどです。雑菌やカビが繁殖してしまうと、臭いが発生してしまいます。雑菌やカビの繁殖を防ぐことで部屋干しの臭いは予防できます。今回紹介した予防方法を試して、快適な洗濯ライフを楽しんで見てくださいね。
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