万が一のときのために。いま一度、見直しましょう、日頃の防災意識と防災用品の備えについて

防災意識と防災用品を見直しましょう

災害や非常時への備えは万全ですか?正しい知識や情報を持っていますか?関東大震災の発生から、2023年でちょうど100年。改めて日頃の防災意識を見直すきっかけに、という思いを込めて。今回は、知っておきたい「ローリングストック」「フェーズフリー」という考え方や、おすすめの防災用品などをご紹介します。

この記事で紹介している商品はこちら>>

 

備えてあるから、と満足しないで。防災用品は定期的な点検と見直しを

「防災バッグがあるから」と準備しただけで満足してしまいがちですが、その中身について詳しく把握していますか?最近、いつチェックしましたか?
いざというときのために、防災用品は定期的な点検と見直しが大切です。防災食品は賞味期限を、懐中電灯などは正しく作動するかを随時チェック。子どもの成長など、家族構成に変化があった場合にも見直しが必要です。見落としがちですが、乾電池にも使用期限があるので定期的に確認を。また、避難時の持出しは3日分の備えが目安といわれます。水道が使えないなど、自宅避難の場合は1週間分ほどの備えがあると安心。それだけの量が備えられているのか、きちんと確認しておきましょう。

防災用品は定期的な点検と見直しを

防災アドバイザー高荷さん
防災用品の準備は、始めることよりも続けることの方が難しいものです。防災バッグを買ってくるとそれだけで満足してしまいますが、そのバッグを必要とする「本番」がいつ生じるのかは分かりません。
明日なのか、1年後なのか、20年後なのか、来たるべきその日に備えて、定期的な確認を習慣にしましょう。

 

使いながら補充する。「ローリングストック」の習慣を身につけよう

一般的にも広く浸透してきましたが、「ローリングストック」とは、普段から少し多めに食品を買っておき、使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法のこと。防災食品の賞味期限は概ね3~10年で、5年保存のものが主流です。賞味期限まで1年を切ったものは備蓄から外して日頃の食事で活用し、新しいものを補充しましょう。
また、防災食品を日常で食べてその味に慣れておくこと、自分や家族の好みを知っておくことで、非常時にも安心して食事が摂れるというメリットも。必要なカロリーや栄養素もチェックしつつ、飽きないようにお菓子なども用意しておくのがおすすめです。

防災アドバイザー高荷さん昨今の備蓄食は「味」が大変進化しており「おいしいのは当たり前!」という食事が多くなっています。しかし、どのような食べ物にも個々人の好みはありますので、できれば「本番」にはじめて食べるのではなく、普段から自分好みの備蓄食を見つけておくことが重要です。ローリングストックで「たまに食べる」のはよい方法ですね。

おすすめの防災商品

左から
湖池屋 プライドポテト 神のり塩 454円(税込)
湖池屋 じゃがいも心地 オホーツクの塩と岩塩 454円(税込)
カゴメ 野菜一日これ一本 長期保存用 162円(税込)
アルファ米 白米 324円(税込)
アルファ米 えびピラフ 454円(税込)
アルファ米 五目ご飯 410円(税込)
CoCo壱番屋監修 尾西のカレーライスセット 648円(税込)
尾西のマイルドカレーライスセット 648円(税込)
商品ページはこちら>>

防災アドバイザー高荷さん
【カゴメ 野菜一日これ一本 長期保存用】非常時には「飲料水」の確保が重要ですが、野菜ジュースを活用することで水の備蓄を補うことができます。普段から飲む習慣があるならば「通常版」をローリングストックで確保。備蓄専用に準備したいのであれば「長期保存用」を備蓄するのがおすすめです。
【CoCo壱番屋監修 尾西のカレーライスセット】尾西食品の美味しいアルファ米の白米と、ココイチ監修のカレーのセットです。温めても、常温でも、さらにマイナス5度の環境でも(これ実際に試しました)おいしく食べられる、オススメのカレーセットです。

 

「普段使い」がキーワード。「フェーズフリー」という考え方を知ろう

身のまわりにあるものを、日常時はもちろん、非常時にも役立てる、「フェーズフリー」という考え方をご存知でしょうか。日常生活で使っていたものが、災害時には防災用として活躍する。非常時に役立つ機能を持ちながら、日常生活でも普通に使うことができる。非常用にしまっておくのではなく普段使いすることで「日常時と非常時の垣根をなくす」、そんな考え方が注目されています。
日用品という視点で考えると、例えば折りたたみ傘やスキンケア用品(化粧品)なども防災用品としての備えからは見落とされがち。「普段使い」をキーワードに、防災への意識を変えてみてはいかがでしょうか。

防災アドバイザー高荷さん
平時の便利ともしもの備え...「日常備蓄」の考え方はモノに対しても及んでいます。防災用品は大切なものですが、非常時にしか使えないものだけを揃えると、お金も管理の手間も大きくなってしまいます。平時「にも」非常時「にも」使えるフェーズフリーなグッズを活用して、防災用品を揃える手間を軽減するのがよいですね。

日常で使える、おすすめの防災用品

左から
防災ルームシューズ ITSUMO(マスタード、ベージュ  サイズ:M・L) 各2,750円(税込)
ムサシ 充電式ぴかり MINI LIGHT 2,980円(税込)
日本防災スキーム いつでもランプtsuita  電球色 3,135円(税込)
商品ページはこちら>>

防災ルームシューズ ITSUMO(マスタード、ベージュ  サイズ:M・L)

特殊なポリエステル多層構造加工の中敷きが使用されているので、災害時に散乱した釘やガラス片などから足を守る〈防災ルームシューズITSUMO〉。左右兼用で履きやすく、普段はかかとを踏んでスリッパとしても使えます。手洗いが可能です。
※マスタードは店舗によってお取り扱い状況が異なります。詳しくは店舗へお問い合わせください。

ムサシ 充電式ぴかり MINI LIGHT

夜間のウォーキングやペットのお散歩などの際にも便利な充電式ライトが〈ムサシ・充電式ぴかり MINI LIGHT〉です。小型ながら明るさの調節が3段階できるため、驚きの明るさに。防水・防塵仕様なので万が一の際にも活躍します。カラビナフック付きで普段からカバンにつけることができ、いざというときにも活躍します。

日本防災スキーム・いつでもランプtsuita(白昼色・電球色)

〈日本防災スキーム・いつでもランプtsuita〉は、通常の電球としての使用時に本体に蓄電し、停電時には自動で点灯する「停電しても消えないLED電球」。付属のスイッチ付きフックを使えば、手持ち灯や壁掛け灯としても使えます。

防災アドバイザー高荷さん
【日本防災スキーム いつでもランプtsuita】夜間の大地震で停電が発生すると、身の安全を確保することができなくなるため、明かりの準備が命を守る対応として重要です。tsuitaは天井などにも設置できる「停電時自動点灯ライト」であるため、普段使いでき、かつ広範囲を照らすことができる、すぐれた停電対策用品です。

日常使いをしながら備えたいオーラルケアアイテム

左から
ジーツータム コインおしぼり(8個入) 308円(税込)
マウスウォッシュ オクチレモン(5本入) 242円(税込)
オーラルピース クリーン&モイスチュア スプレー(ナチュラル・ミント) 各1,100円(税込)
ロート製薬 デオコボディクレンズシート(36枚入) 550円(税込)
クレイド メッシュキャリーポーチ 各1,595円(税込)
商品ページはこちら>>

オーラルケア用品などは災害時にも欠かせないもの。日常でも便利に使えるアイテムを用意して普段使いのポーチに入れておき、いつも持ち歩いたり、ロッカーや引き出しに入れておいたりしましょう。「非常時用」ではなく、普段から使えるアイテムが防災用品としての役割も兼ねる、というのが大事なポイントです。
※店舗によって商品のお取り扱い状況が異なります。詳しくは店舗へお問い合わせください。

SONAENO クッション型多機能寝袋

〈睡眠環境〉災害時でもしっかり眠れるように準備しましょう

寒さをしのいで眠るために必須なのが寝袋です。〈SONAENO クッション型多機能寝袋〉は、クッションにして室内に設置できるので「どこにしまったっけ...」を防ぐことができるほか、45×45cmの市販のクッションカバーを掛けてデザインを変えられるので、生活を邪魔することなく自然に「寝袋」を準備することができます。

SONAENO クッション型多機能寝袋

クッション型多機能寝袋使用イメージ

右:SONAENO クッション型多機能寝袋 12,800円(税込)
※左:市販のクッションカバーを掛けた場合のイメージです
商品ページはこちら>>

防災アドバイザー高荷さん
キャンプ用の寝袋は人目の気にならないテントの中で使用しますが、非常時に避難所で使用する寝袋は、「周囲の目線」「夜も消えない明かり」「ザワザワとした騒音」などから眠れる環境を確保する必要があります。

クッション型多機能寝袋の枕部分

防災アドバイザー高荷さん
枕が一体型になっており、寝心地にもこだわっています。内側には貴重品を入れるためのポケット付きで、就寝中の盗難対策にもおすすめです。
大規模災害時は避難所へ行っても、何ももらえない恐れがあるため、自分とご家族の「眠る環境」をぜひご準備ください。

コジット 座れる玄関防災バッグ

こちらは、中に防災用品を入れておき、普段は玄関のイスとして使える便利なアイテム。背面の肩ベルトを取り出せばリュックに早変わりし、サッと背負って避難できます。容量は約24Lあるので、約3日分の防災用品を収納可能。全面撥水仕様、さらに底部分約10cmは防水仕様で、大事な中身を水からも守れます。
※グレーは店舗では取り寄せ対応となります。

コジット 座れる玄関防災バッグ

コジット 座れる玄関防災バッグ 各13,200円(税込)
商品ページはこちら>>

肩ベルトを取り出せばリュックになります

左:通常時は背面に収納された肩ベルト。取り出せばリュックになります。
右:容量はたっぷり約24L。2Lのペットボトルも収納できます。

 

災害時に高まる、スマホ電源の重要性。「充電」への備えはマストです

防災用品の点検や見直しを行う際、「充電」への備えについても改めて確認しましょう。日常生活だけでなく、災害時にも連絡ツールや情報源としてスマホは欠かせません。非常時にスマホの電源がなくなったら...と考えるとゾッとしますよね。充電関連の便利なアイテムが続々と登場していますので、ぜひこの機会にチェックしてください!

防災アドバイザー高荷さん
ある意味で最も進化した防災グッズのひとつが「スマートフォン」です。平時だけでなく非常時においても、情報収集に、安否確認に、避難のサポートに、欠かせない道具となりますが、充電手段の確保が不可欠となります。できれば複数の充電方法を用意して、停電時にも安心してスマホを使える様にできるとよいですね。

サンソーカー 携帯充電用太陽電池シート

サンソーカー 携帯充電用太陽電池シート 13,750円(税込)
商品ページはこちら>>

A4サイズ3枚分、折りたためば1枚分。ポータブルソーラーパネルも、ここまで薄くてコンパクトになりました。USBポート付きで、スマホなら約2時間で充電可能。しかも安心の日本製。こちらを防災用として備えておき、日常的に使うモバイルバッテリーと合わせて活用するのがおすすめです。

 

おわりに

災害はいつ起こるかわかりません。「備えあれば憂いなし」の言葉どおり、いざというときに困らないために日頃から意識を高め、防災用品の点検や見直しも適宜行う習慣をつけておきましょう。

【おすすめ関連記事】
・【2023年版】防災グッズおすすめ25選!防災士の資格を持つハンズのバイヤーが災害時必要な物を揃えたセット&緊急時の対策グッズを紹介>>
・【2023年】非常食おすすめ27選!バイヤーが選ぶ避難時もおいしい保存食>>
・災害時に役立つ簡易トイレのおすすめ7つを紹介!用途に合った選び方もチェック>>

【監修者】
防災アドバイザー高荷さん

高荷智也さん
備え・防災アドバイザー、BCP策定アドバイザー
「自分と家族が死なないための防災」と「企業の実践的BCP策定」をテーマに活動するフリーの専門家。防災系YouTuberとしても活動中。公式サイト「備える.jp」>>

ハンズの防災

※工場生産遅延の影響で入荷日の遅れや商品仕様の変更が生じる場合がございます。
※掲載商品は一部店舗では取り扱いがない場合がございます。取り扱い状況については各店舗へお問い合わせください。
※掲載商品は、一部の店舗ではお取り寄せになる場合がございます。
※一部価格・仕様の変更、および数に限りがある場合もございます。
※掲載写真には一部演出用品およびイメージ画像が含まれ、店舗でお取り扱いがない場合がございます。
※商品価格等の情報は、掲載時点のものです。

この記事の関連タグ