【SNSでもバズりまくり】テクニックいらずで時短&簡単!防災でも活躍するアイラップ活用術

アイラップ活用術

約半世紀にわたって販売され続けるロングセラーキッチンアイテム〈アイラップ〉。三角型でオレンジ色のレトロなパッケージをスーパーやドラッグストアで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。SNSでも〈アイラップ〉を使用した時短レシピが話題になっています。今回は、メーカーの岩谷マテリアル株式会社に〈アイラップ〉の活用術をインタビュー。〈アイラップ〉を使った時短テクニックが学べますよ!防災にも役に立つので必見です!

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愛されて約半世紀!〈アイラップ〉のメーカー

―本日はよろしくお願いします。私(ヒントマガジン編集スタッフ)自身〈アイラップ〉を愛用している身として、お聞きしたいことがたくさんあります!

岩谷マテリアル株式会社さま
左から:岩谷マテリアル株式会社 SNS運用責任者さま(以下坂本さん)と営業担当者さま(以下Kさん)

Kさん:〈アイラップ〉を使っていただいてありがとうございます!アイテムについて説明する前に、まずは私たち岩谷マテリアルについてお話しさせてください。岩谷マテリアルは、カセットこんろや水素で知名度のある岩谷産業株式会社のグループ会社です。そのなかでも私たちは、合成樹脂や金属を原料とした製品の製造から販売までおこなう、いわば"メーカーの役割も担う商社"といったところでしょうか。扱う製品は、生活用品からインテリア、農業資材・金属製品までさまざまです。

岩谷マテリアル アイラップ

岩谷マテリアル アイラップ 60枚入 280円(税込)
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―幅広く展開されている事業のなかに、アイラップをつくっている部門があるのですね。

Kさん:はい。〈アイラップ〉を製造しているのはホームプロダクツ本部といって、住まいと暮らしに必要なアイテムをつくっている部門です。〈アイラップ〉は今から約半世紀前の1976年に誕生しました。その頃、食品用ポリ袋は家庭用品として一般的なアイテムではなかった時代でした。

―今ではどこの家庭にもある食品用ポリ袋ですが、〈アイラップ〉が元祖だったとは。

Kさん:そうなんです。〈アイラップ〉は「箱に入ったポリ袋」として日本初のアイテムでした。現在流通している一般的なポリ袋の横25×縦35cmというサイズ感も〈アイラップ〉が発端です。また当初から「袋のラップ」をコンセプトに、食材の保存や加熱に使えるポリ袋として販売していました。

―ポリ袋って、お湯にいれるのはもってのほか、電子レンジに入れるのもNGなイメージです。

Kさん:〈アイラップ〉の素材は「高密度ポリエチレン」。耐熱(約120度)と耐冷(-30度)の機能を備えていて、お湯を使った加熱だけでなく電子レンジにも対応しているんです。

―他のポリ袋とは素材が違うのですね。

坂本さん:はい。そんな〈アイラップ〉の機能を活かして、弊社ではさまざまなアイテムを開発しています。たとえばこの〈おにぎりぽっけ〉は、〈アイラップ〉と同じ素材でつくったおにぎり専用のシートです。名前の通りシートがポケット状になっていて、シートにご飯を入れれば、簡単におにぎりが握れるというアイテムとなっています。

岩谷マテリアル おにぎりぽっけ

岩谷マテリアル おにぎりぽっけ 30枚入 218円(税込)
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〈おにぎりぽっけ〉を紹介している記事はこちら>>

―なるほど、確かにおにぎり1個分のご飯がちょうど入りそうなサイズですね。

坂本さん:はい。〈アイラップ〉と同じ素材を使っているので、電子レンジで温めることもできますし、冷凍庫に入れて保存もできる。ごはんに直接触れずに衛生的におにぎりが握れ、食べるときにも手が汚れなくて済むんです。おにぎり以外にも外出時にハンバーガーやフライドチキンを食べる際にも便利ですよ!

岩谷マテリアル おにぎりぽっけ

―わぁ、すごく便利なアイテムですね!忙しいご家庭や一人暮らし勢の味方だ......。

坂本さん:忙しい人の味方といえば、〈グルラボ〉というアイテムもつくっていたりします。こちらは、簡易的な圧力鍋のように使えて、オーブンにも対応しているプラスチック容器です。

岩谷マテリアル グルラボプラス

岩谷マテリアル グルラボプラス(GOURLAB+) スタンダード ブラック 4,950円(税込)
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―プラスチック容器なのにオーブンでも使えるんですか!?

Kさん:はい!〈グルラボ〉は、レンジでチンした際に温まった蒸気が適度に逃げる蒸気調節口が付いていて、容器内の圧力を高めることで調理時間を短縮できるプラスチック容器です。素材には特殊な「SPS樹脂」を使用していて、耐熱温度が230℃(フタ以外)なので、オーブンでの調理もOK。保存容器としてだけでなく、煮る・焼く・炊く・蒸す・炒める・茹でると幅広い調理機能を備えているんですよ。

最後にもう一つ、すごい機能を持ったアイテムを紹介させてください!

あくとりさん 中

あくとりさん 中 2,152円(税込)
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Kさん:こちらは自動車の部品メーカーの社長がつくったアイデア商品で、ヘッド(すくう部分)に秘密があります。

あくとりさん 中

―あ!よく見ると細い溝が入っていますね。

坂本さん:そう。この溝をつくるために、自動車の部品を加工する際の高度な製造技術が使われていて、1本1本職人の手仕事でつくられているんですよ。使ってみるとよくわかるのですが、この小さな溝からスープだけがスーッと、本当にきれいに落ちてくれるんです。きっと感動しますよ!

―そう言われると使ってみたい!岩谷マテリアルさんって、便利なキッチンアイテムをたくさんつくっている会社でもあるのですね。

坂本さん:そう言っていただけて嬉しいです。

 

役割いろいろ!〈アイラップ〉の仲間たち

岩谷マテリアル アイラップ

(左から)
岩谷マテリアル
アイラップなんでもシート 50枚入 330円(税込)
アイラップなんでもシートミニ 70枚入 298円(税込)
アイラップ 60枚入 280円(税込)
アイラップミニ 30枚入 198円(税込)

アイラップ100 エンボス加工タイプ 100枚入 370円(税込)
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―それではさっそく〈アイラップ〉の活用テクニックを......ってあれ、これらのアイテムたちは?

Kさん:実は〈アイラップ〉の他にもいろいろな関連商品をつくっていまして、今日はそんな〈アイラップ〉の仲間たちも紹介させてください!

―もちろんです!

Kさん:ありがとうございます!〈アイラップ エンボス加工タイプ〉は、袋の表面にエンボス加工を施すことで、取り出しやすさがアップしたアイテムです。〈アイラップ ミニ〉は、お茶碗1杯分のご飯やお弁当のおかずを温めたいときにぴったりのサイズになっていて、それこそ一人暮らしの方に使っていただきたいですね。

また〈なんでもシート〉は、アイラップと同じ素材で厚みのあるシートです。魚や肉などを切る際のまな板の汚れ・臭い・色移りを軽減したり防いだり、調理途中の食品の置き場確保や小麦粉をまぶしたりする際に〈なんでもシート〉をしくと便利ですよ。

坂本さん:あとは、専用のケースもつくっています。

岩谷マテリアル アイラップケース

岩谷マテリアル アイラップケース  ホワイト 660円(税込)
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アイラップ

―ティッシュケースならぬ〈アイラップケース〉ですか。なぜ専用のケースをつくることに?

Kさん:「紙のパッケージだと取り出しづらい」「キッチンになじむデザインがよい」というお客さまの声から生まれたのが〈アイラップケース〉です。

アイラップケース

―たしかに取り出しやすい!ケースの重さでアイラップが動かないのもよいですね。

Kさん:そうなんです。あとは、どんなキッチンにもなじむようにあえてパッケージ全体をシンプルなデザインにしました。

アイラップケース
〈アイラップケース〉に入れれば、インテリアのようにキッチンになじみます。

―袋の取り出しづらさも、パッケージデザインの課題も解消したんですね。

坂本さん:また、新商品として〈アイラップ〉の魅力をさらに高める〈アイラップホルダー〉もつくりました!

岩谷マテリアル アイラップホルダー

岩谷マテリアル アイラップホルダー 880円(税込)
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―なんとも不思議なカタチですね。こちらのアイテムはどのように使うのでしょうか?

坂本さん:これについては、のちほど〈アイラップ〉の活用術をお伝えする際にご説明しますね。

―〈アイラップ〉の仲間たちを使った活用術、楽しみです!

 

防災でも活躍!簡単・時短・手間いらずのアイラップレシピ

―さまざまな調理シーンで使えるという〈アイラップ〉ですが、改めてどのようなシーンで使えるのでしょうか?

坂本さん:基本的に〈アイラップ〉は食材を「加熱・湯せん・解凍・保存」したいときにお使いいただけるアイテムです。料理を完成させる鍋やフライパン代わりになる調理器具ではありません。今回は、「加熱」と「湯せん」での活用術をお伝えしますね。

―お願いします!

 

【加熱】面倒なポテトサラダや卵サラダも手間なく時短!

アイラップでつくる卵サンド

坂本さん:まずは食品加熱に〈アイラップ〉を活用する方法を紹介します。〈アイラップ〉は火の通りづらい野菜を加熱したいときにとっても便利。たとえば、とうもろこしは洗った後に水気を拭かず、そのままアイラップに入れてレンジでチンするだけ。このとき、袋の口は結ばずくるくると巻き付けるだけでOKです。

アイラップでつくるとうもろこし
とうもろこし(1本)は、600Wで約3分半ほどで火が通ります。

―口を結ばず、というのはどうしてでしょうか?

坂本さん:温められた食品の蒸気の逃げ道が無くなり、最終的に破裂してしまうからです。また、食品加熱に〈アイラップ〉を使う際に絶対に守っていただきたいのが、「食材の味付けは最後にする」こと!特に食塩は電子レンジ加熱により高温になる性質があるため、必ず後入れでお願いします。それでは次に、ポテトサラダをつくってみましょう。

アイラップホルダー

―ここで〈アイラップホルダー〉が登場するんですね。

坂本さん:はい!〈アイラップホルダー〉を使えば袋自体が自立してくれるので、食材がとっても入れやすいんです。

アイラップホルダー
じゃがいも(2個分)は約5分(600W)で火が通ります。

―そのまま電子レンジで温められるのですね!これは便利だ......。

坂本さん:そうでしょう。でも、〈アイラップホルダー〉の役割はそれだけではないんですよ。

アイラップホルダー
電子レンジから取り出した食材の温度が下がっていることを確認してください。【やけどにご注意ください。】

坂本さん:電子レンジから取り出したらこうやって、折り畳める形状を活かして食材をつぶすことだってできるんです。食材を均一に潰せて、よい仕事をしてくれます。

―もはやホルダーの域を超えている......!〈アイラップ〉と相性がよすぎるアイテムですね。

坂本さん:そうなんです!こうして潰したじゃがいもの袋に野菜や調味料を入れて揉み込めば、ポテトサラダの完成です!

アイラップでつくるポテトサラダ
〈アイラップホルダー〉で潰したじゃがいもに、にんじんやきゅうり、マヨネーズなどの野菜と調味料を入れ揉み込んだら完成。

―美味しそう!っておや、また〈アイラップホルダー〉の登場ですね?

アイラップホルダー
〈アイラップホルダー〉は、アイラップに卵を割り入れる際にも便利。黄身に穴を開けて電子レンジで約1分(600W)が目安です。

坂本さん:はい!卵サラダも〈アイラップ〉を使えば簡単につくれますよ。〈アイラップ〉で卵を加熱する際は、爆発を防ぐために必ず黄身に穴を開けてから電子レンジに入れてくださいね。

―卵サラダって、ゆで卵からつくろうとすると面倒だし時間もかかるんですよね。

坂本さん:ですよね〜。その点、生卵を割り入れるだけでつくれるから手間要らず!卵に火が通ったら、袋に入れたままマヨネーズや塩コショウで味付けして揉み込めば、卵サラダの完成です。完成したらこうやって......

アイラップでつくる卵サンド
袋のカドを少し切れば、そのままパンに絞り出せるんです!

―〈アイラップ〉が絞り袋にもなるのか〜、これまた一本取られた気分です。

坂本さん:この1枚で、本当にいろいろな調理シーンに活用できるのが〈アイラップ〉のよいところです。

 

【湯せん】しっとりサラダチキンも、炊飯も簡単にできちゃう!

アイラップでご飯を炊く

―加熱の次は湯せんですね。湯せんというと、食材に火を通すだけでなく、蒸したり溶かしたりする際に取り入れる調理法ですよね。

坂本さん:はい。〈アイラップ〉の耐熱温度は120度なので、沸騰したお湯に入れても大丈夫です。今回は、〈アイラップ〉を使った湯せん方法を紹介しますね。

アイラップで湯煎

―湯せんする際に気をつけるべきことはありますか?

坂本さん:〈アイラップ〉で湯せんする際は必ず鍋底に耐熱皿を置いてください!鍋底の下は熱源なので、120度をゆうに超える温度になっています。その温度には〈アイラップ〉が耐えられないため、耐熱皿が必要になります。

アイラップで米を炊く
茹で加減はお好みで。中まで火が通っているか必ずご確認ください。

―今回調理するのはサラダチキンですね。

坂本さん:はい。〈アイラップ〉で電子レンジ加熱する際は、脂身の多い肉類や油分の多い食材はNGです。電子レンジ加熱では油分が〈アイラップ〉の耐熱温度を超えてしまい、袋が破れる恐れがあります。なので今回は、湯せん加熱でつくれるサラダチキンをチョイスしました。

―なるほど。袋の結び方で注意することはありますか?

坂本さん:〈アイラップ〉に食材を入れたら空気をしっかり抜いて、袋の上のほうで結びましょう。熱すると空気が膨張して袋が膨らむのですが、最初から空気が入っていると袋が浮いてしまい、食材に火が通りづらくなります。また、袋が鍋のフチに触れないように置くこともポイントです。

―注意点さえ守れば、あとはほったらかすだけ!究極の簡単調理ですね。

坂本さん:サラダチキンの他にも、オムレツやハンバーグなども湯せんできますよ。

アイラップホルダーで米を炊く
アイラップにお米を入れる際にも〈アイラップホルダー〉が活躍。

―お、次は......お米ですか!?まさか、〈アイラップ〉でお米を炊けるのでしょうか?

坂本さん:はい。実は〈アイラップ〉は、災害・緊急時にお水を節約してお米を炊ける防災アイテムとしても注目されているんです。

アイラップで米を炊く
米1合と水215mlを入れ、空気をしっかり抜いてから袋の口を結んだら約20分間放置。

坂本さん:〈アイラップ〉はだいたい1合を炊くのにちょうどよいサイズ。お米と水を入れたらくるくるとねじって、しっかり空気を抜きましょう。上のほうで結んだら、そのまま約20分間放置して、浸水させてください。

アイラップで米を炊く

坂本さん:浸水が終わったら、袋が浸かるくらいのお湯を張った鍋にそっと袋を入れましょう。このときも、〈アイラップ〉の袋が鍋のフチに触れないようご注意を!ぽこぽことお湯が沸騰した状態を維持しながら、約25分「湯せん」してください。

アイラップで炊いたご飯

―わ〜!お米が炊けてる!すごい!

坂本さん:洗いものも少ないですしね!あとは、さきほど紹介した〈おにぎりぽっけ〉を使えば、この通り!災害時でも美味しく、衛生的におにぎりが食べられます。

アイラップで炊いたご飯でおにぎりをつくる

―関連アイテムも含めた〈アイラップ〉の活用シーンの多さ、恐るべし......。

坂本さん:最後に、アイラップを使う際の注意点をおさらいしましょう。それは、「湯せんする際は鍋底に耐熱皿を引くこと」「電子レンジ加熱する際は結んだり密封しないこと」「油が多い食材は電子レンジで加熱しないこと」の3点です!これらを守っていただいたうえで、〈アイラップ〉を使った時短テクニックをお楽しみいただけると嬉しいです。

 

おわりに

発売から約半世紀を迎える今でも、キッチンに欠かせないアイテムとして愛される〈アイラップ〉。今回ご紹介した電子レンジ加熱・湯せん調理の他にも、食材の冷凍や保存にも便利な、まさに万能アイテムです。関連アイテムも含めた〈アイラップ〉の仲間たちをぜひ一度、使ってみてくださいね。

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