この連載は、文具沼にハマった事務用品バイヤーの大瀬が、あなたを深い深い文具沼へと誘(いざな)う物語。今回は、大瀬バイヤーが「気になる文具が数多とある」ということで、人気文具メーカーの〈PLUS(プラス)〉さんにお邪魔してきました!文具はもちろん、その優れたデザイン力を活かしてオフィス家具なども手がけるなど、とても幅広いモノづくりが特徴の〈プラス〉さんですが、一体大瀬バイヤーはどんなアイテムに注目しているのか?それでは、インタビューの様子をご覧ください!
実は業界の歴史を変えるほどの画期的な鉛筆削り
―大瀬さんこんにちは。今回もいつものように、大瀬さんたっての希望で〈プラス〉さんにやってきましたが、一体どんなアイテムをご紹介するのですか?
事務用品バイヤーの大瀬。
大瀬:いろいろありますが、特に気になっているのが、クルマであり鉛筆削りでもあるという逸品、〈ハシレ!エンピツケズリ!〉です。
プラス ハシレ!エンピツケズリ! 各3,300円(税込)
―なるほど...。確かにクルマであり鉛筆削りでもありますね。
大瀬:鉛筆削りでありクルマでもある、というのが正しいか。
―ああ、あくまで文具ですもんね。
大瀬:...いや、しかし私としてはクルマであり鉛筆削りである...。ううむ。
―なんなんですか一体!?
大瀬:プロ野球には永遠のライバル球団である読売ジャイアンツと阪神タイガースという2チームがいますね。この両チームの試合をジャイアンツファンは通称「巨人阪神戦」と呼びますし、タイガースファンは「阪神巨人戦」と呼びます(※人によります)。
つまり、どちらを頭にするのかというのは、どちらに重きを置くかということ。もちろん、普通に考えればこのアイテムは鉛筆削りです。ただ、クルマとしてのつくりが私の心を揺さぶるほどに素晴らしいので、つい「これはクルマです」と紹介してしまいたくなるんです。ふむ、なんとも悩ましき逸品なのでしょうか...。ねえ、企画担当の本木さん?
新規製品開発部 本木さん。本来は消しゴムの担当らしいのですが、このアイデアを実現させたい一心で担当外の鉛筆削りを企画したとのこと。
本木さん:よろしくお願いします、〈ハシレ!エンピツケズリ!〉の企画を担当しました本木です!そしてありがとうございます、このアイテムについてそこまで深く自問自答していただきまして(笑)
ただ、私の立場で言及させていただくと、やはりこのアイテムはあくまで「鉛筆削り」なんです。企画しながら思っていたのは、これをおもちゃ箱に入れられてしまうのはダメだということでした。鉛筆削り、なのにおもちゃだと思えるくらいの遊べる要素も詰まっているというのが価値だと思ったので。
大瀬:なるほど、おっしゃっていること、とても腑に落ちました。確かに、鉛筆削りだからこそ、このクルマという要素が輝くのですね、また一つ勉強になりました。
―大瀬がいきなりディープな話題を出してしまって恐縮なのですが、改めてこちらの特徴を教えていただけますか?
本木さん:はい!特徴はとてもシンプルで、車体後部にある差し込み口に鉛筆を差してロックします。
本木さん:この状態で、クルマを前や後ろに走らせます。せっかくなので大瀬バイヤーもご一緒にいかがですか?
大瀬:ふむ、ツーリングですね。やりましょうか。
平和な時間。
本木さん:往復くらい走らせているとカチカチカチという音がするので、それが削り終わった合図です。
―おお!しっかり削れてる!そして音が鳴るまで結構早いですね!
本木さん:多くの方はおそらく、前に走らせるときに削れて、後ろに戻すときは削られていないものだと想像すると思いますが、後ろに走らせる時も実際は削れているんです。技術的にはこの仕様は「1wayギア」と言って、実は今特許申請中の、かなり画期的な機能なんですよ。
大瀬:走行性もスムーズで鉛筆が引っかかる感じも皆無。力を入れずここまで簡単に削れるなんて、私が幼子だった頃を思い出すと、改めて鉛筆削りの進化に驚きますね。
本木さん:鉛筆削りとしての機能を洗練させないとただのネタ的アイテムになってしまうので、使いやすさにはかなりこだわっています。そもそもクルマのアイデアが浮かんだ最初のきっかけは、レバーでグルグル回す従来式の鉛筆削りの形だったんですね。今でもその形は主流ですし、かなり使いやすくなっていますが、私が子どもの頃は回すのに結構力が必要だった記憶があったんです。
で、なんでそんなに力が要るのかと思った時に、持つ部分が単純に小さいのでは?と気づきました。それで、指先だけを使うのではなく、手全体を使った方が力を入れやすいんじゃないかと考えていたら、クルマのアイデアが浮かんだんですよ。
―なるほど、そういった合理的な理由もあったのですね。
本木さん:また、子どものころを振り返ると、鉛筆を削る時間が楽しいと思ったことは一度もないなとも思ったんです。なので、クルマの形にすることで鉛筆を削る時間が楽しくなったらとても嬉しいなと思っています。
―鉛筆削りという行為そのものの価値が高まるということですね...!それってかなりすごいことでは...!?
本木さん:あとは、このアイテムを通じて、親と子のバトルが少しでも丸く収まればよいなとも思いました。
―と、言いますと?
本木さん:よくおもちゃ売り場で「あれ欲しい!」と言う子どもと、「要らないでしょ!」と言うご両親がいるなあと思って。でも、これならご両親も「鉛筆削りなら勉強も捗るから買ってもいいか」となるかなと思ったんです。
大瀬:親と子のいわゆる、「ういんういん(WIN-WIN)」の関係ができるということですね。そこまで考えられているとは露知らず、目から鱗です。今までの鉛筆削りのセオリーから外れつつ、全く新しい、人々にとっての価値となるようなこの逸品。いやあ、素晴らしいです。
―他にもきっと、こだわりのポイントがたくさんありますよね?
本木さん:ええ!たとえばクルマのデザイン。まず子どもが見てテンションが上がるのはきっとファミリーカータイプよりもスポーツカーだろうと思って、そこはズラさないようにしました。
あとは、クルマの細部をどこまで表現するかは結構悩んだところで、サイドミラーやフロントライトなど、再現しようと思えば、いくらでもできるのですが、そうすればするほどおもちゃになってしまうんですね。ただ、それだと「鉛筆削り」からブレて途端につまらなくなってしまうので、細部は極力シンプルにしようとなりました。結果的にインテリアにも馴染みやすく、リビングなどに置いたままにしていても気にならないようになったのかなと思います。
右は開発段階のデザイン。カラーリングにもこだわっていて、最初はいかにもおもちゃっぽい雰囲気だったのを、全体的に柔らかな印象にシフトさせていったとのこと。
本木さん:さらに細かい話をすると、たとえばこうやって持ったときに削りカスがなるべく漏れないような構造にしていたり...。
鉛筆を差していない状態で差し込み口を下に向けるとシャッターが降りるようになっています。
本木さん:フロント部分からも削りカスが漏れないように、パーツとパーツの隙間部分にパッキンを付けていたり...。
本木さん:他にもいろいろありますが、止まらなくなってしまうのでこの辺で我慢しておきます(笑)
大瀬:ご説明、ありがとうございます。内容はもちろんのこと、説明の節々から本木さんの熱意を感じ取れたのが個人的に素晴らしいと思いました。やはりものづくりは当事者たちの情熱の有無が大きく影響しますからね。とても楽しみながら細部まで突き詰めているように見受けられますし、そういう心持ちでないとこういった革新的なアイデアも出ませんよね。その姿勢と柔軟な発想、とても参考になりました。ありがとうございます。
最も初期の試作品。完成品より倍以上大きく、走行性もちょっとイマイチ。こういったものをつくっては改良を積み重ねた結果、企画時より2年の歳月をかけて完成に至ったとのこと。
インクも電池も使わない、ストレスフリーなメモパッド
―他にもご紹介するアイテムがあるとのことですが、何でしょうか?
大瀬:酸化鉄・酸化チタンの粉と磁石付きのペンを採用し、インクを使わずに書けて、消すときも消しカスが一切出ない、そして電池なども使っていないので半永久的に使い続けることができる〈Kaite(カイテ)2〉です。
プラス クリーンノート Kaite2
左:B5サイズ 3,960円(税込)
右:A4サイズ 4,620円(税込)
大瀬:こちらについてもまた、担当された小林さんと吉田さんにご説明いただければと思います。よろしくお願いします。
小林さん・吉田さん:よろしくお願いします!
手前が企画担当の吉田さんで、奥が上司の小林さん(小林さんは現在は販売促進担当)。
吉田さん:主な特徴は大瀬バイヤーがお話しいただいた通り、手を汚さず、消耗品もなく、ずっと使い続けることができる点です。仕組みを改めてご説明すると、シートには白と黒の酸化鉄・酸化チタンの粉が入った微細なマイクロカプセルがシートにぎっしり詰まっていて、磁石が付いているペン先をシートにくっつけることで黒の酸化鉄だけが引き上げられるという構造です。
このアイテムは従来品もあったのですが、新しいモデルではより見やすく書けるように、シートは濃さを見直し、ペンには太字タイプを採用と、大幅に改良しました。
インクではないので力を入れなくてもよく、サラサラと軽く書くことができます。
小林さん:そのシート、いわゆる磁性シート自体は昔からあって、商品としてはよく子どもが絵などを描いては消せるようなおもちゃはありました。ただ、それは決して大人向けではなく、細かい字を書くには適していなかったので、紙に文字を普通に書くような滑らかな書き心地を実現するべく試行錯誤し、なんとか形にできました。
また、〈カイテ2〉は「消す」というアクションが他のものとは一線を画すと思っていて、専用のイレーザーを使うことによって消したい部分だけをおもて面から消せるのが大きなポイントです。
消えた「だしまき玉子」。なお、ペンのキャップ部分でも消すことができるので、細かな部分だけを消すときに重宝します。
―なるほど。まさに、紙に字を書いては消す感覚を再現できているのですね。大人向けとのことなので、やはりビジネスの場で使われることが多いのですか?
吉田さん:そうですね。ちょっとしたメモ書きをしたり、ブレインストーミングに活用するなどでお使いいただくことが多いですが、我々が想像していた以上にさまざまなシーンでお使いいただいています。
たとえば、それこそ子ども向けのおもちゃじゃないですけど、イラストの練習にお使いいただくとかですね。ユーザー様にお聞きしたことなのですが、紙に絵を描くのだと、うまく描けなかった絵が残ってしまうのがストレスになるらしいんですね。でも〈カイテ2〉なら綺麗に消えて何も残らず、何度でも練習出来てサクサク楽しくスケッチできるとおっしゃっていました。
大瀬:私もイラストを嗜むのでその気持ちはわかります。気軽に手にとってパッと描けそうでよいですよね。
小林さん:気軽さというのは本当にそうだと思います。よくタブレットの手書きアプリを使っていらっしゃる方もいると思いますが、〈カイテ2〉を使ってみると、タブレットのロックを解除してアプリを起動して、というアクションが実は結構なストレスだったのだと気づくはずです。
それなら普通に紙でいいじゃないかという意見もあるかもしれませんが、インクなどが手につくことがないので、自宅なら横になりながらとか、寝る前に布団に入りながら書くことができます。本当にどこでもサクッと書けるこの快適さは結構病みつきになりますよ。
専用のアプリを使って書いたメモなどをスマートフォンに送信することもできます。
大瀬:昨今のエコ的な流れもあるのか、同じような考え方の商品がチラホラ出てきていますが、シート部分が黒になっているものが多いですよね。ただ〈Kaite2〉は白なので紙に近く、そこが個人的によいなと思います。
吉田さん:シートが黒い方がより濃く見えるのでそういう意味ではよいのですが、やはり白に黒で書く方がしっくりくると言いますか。とても感覚的な部分なのですが、結構重要だと思うのでここはこだわっています。
大瀬:紙やインクの余計な消費がないのは精神的なストレスもなく心地よいですね。そして従来品よりも書く&消すという、このアイテムの根本的な部分がレベルアップしているのがまたよい。今の時代にふさわしい、〈プラス〉さんの技術と情熱が詰まったアイテムだと思います、ご丁寧なご説明、誠にありがとうございました。
長い時を経て現代に蘇った〈プラス〉さん渾身の名作
大瀬:お次にご紹介するのは、〈プラス〉さんから1984年に発売され、爆発的ヒットを記録した往年の名作〈team-demi(チームデミ)〉が、令和の時代にリニューアルされたスペシャルアイテムです。
プラス チームデミ 各6,600円(税込)
※一部店舗ではお取り扱いの無い場合がございます。
大瀬:私が好きなポイントは完成度の高さ。初代のものと比べてより洗練された見た目はもちろん、一つひとつの文具が驚くほどピッタリと収まっているところが非常に匠の技だと感じています。そうでしょう?担当の久保田さん。
新規製品開発部 久保田さん
久保田さん:そうですね。今回のリニューアルにあたり、プロダクトデザイナーの深澤直人さんにご協力いただいたのですが、その甲斐あってとても納得のいく仕上がりにすることができました。
―久保田さんは初代の〈チームデミ〉に慣れ親しんでいたから今回のリニューアルのチームメンバーに抜擢されたのですか?
久保田さん:いえ、実は私を含むメンバーたちは皆、当時の〈チームデミ〉のことをあまりよく知らなかったんです。なので、このプロジェクトの初期段階では〈チームデミ〉の価値について随分と話し合いましたね。
そうしているとだんだん、〈チームデミ〉を超えて文具そのものの本質論になっていって、結果的に使いやすさとか使い心地といった機能面でのよさというのもありつつ、それ以上に持っているとなんだかワクワクしてくるような、心を豊かにしてくれるのが文具のよさではないかという結論に至ったんです。そういう考え方で〈チームデミ〉をブラッシュアップしようとなった時に、もう見た瞬間に心が動くようなデザインにまず仕上げたいとなったんです。
左にあるのが1984年の〈チームデミ〉。中に入っている文具の種類は、どれも今の時代でも使うものだからそのままでいくことに。ただ、初代の中央にはメッセージが書かれた飾りが入っていたのですが、リニューアル版ではただの飾りではなく、スマートフォンのSIMカードを抜き差しする際に使うピンに差し代わっています。
―なるほど、とても〈プラス〉さんらしい結論ですね。
久保田さん:加えて、使いやすさの部分でもワクワクを感じていただきたいと思ったので、大瀬さんがおっしゃったように、それぞれの文具がケースにピタッとハマるようにしたのは大きなこだわりポイントです。
大瀬:文具とケース部分は磁石でくっつくようになっているので、取り外しがとてもスムーズだし、繰り返し申し上げて恐縮なのですが、このピッタリ感はもはや芸術の域ですよ。普通だったら取り外すために数ミリくらいの隙間があるはずですが、〈チームデミ〉はそういった余計なものが一切ないのが本当にすごい。使わずとも思わず取り外ししたくなってしまうほど気持ちよいです。
ケース側面のヒンジをなくすために、ケースそのものにも磁石を設置しています。
大瀬:あとはケース表面のこのツルッとした光沢感が個人的にとても好きですね。しかし、光沢感がない方が、もし傷がついてしまっても目立ちにくいので、メーカーはあまりこういった質感にはしたがらないですよね?
久保田さん:おっしゃる通り!マットの方がつくるのも楽だし、光沢感がある方が管理は俄然難しくなるんですよ。少しでも傷がつくとそれは不良品になってしまうので、工場内での移動の際も慎重に運んで、そっと並べて置くみたいな...。なかなか労力が要るんですけど、それでも今はこれが正しい、あるべき姿だということでこの仕上がりにしました。
大瀬:その姿勢ですよね。合理的に考えれば普通にマットにしますよ。でもあえて光沢感を出すというこの姿勢を心の底から尊敬したいです。この選択にこそ〈プラス〉さんの真髄が詰まっているような気がします。天晴れですよ。
久保田さん:弊社にはPop(楽しい)、Chic(上品)、Simple(簡単)という3つの要素を兼ね備えた商品を目指すという考え方がありまして、そういった商品を通じてデザインカンパニーであることを世の中にもっとアピールしていきたいと思っているんです。
そして、〈チームデミ〉には今お話した要素の全てが詰まっていると思っていて、大瀬さんがおっしゃっているところはまさに弊社のデザインカンパニーとしてのプライドが表れている部分だと思います。これからも大瀬さんやお客様に、持っているだけで、見ているだけで心が躍るような文具をつくっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
大瀬:その雄姿をこの眼で見届けていきたいと思います、ありがとうございました。
―どの文具も、機能面もデザイン面も非常に洗練されていて、なんだか未来の文具って感じがしました。
大瀬:ええ。ただ、最後にこちらを簡単にご紹介させてください。〈プラス〉さんと聞いて私の頭に浮かぶアイテムがこれなんです。
プラス ドリルパンチ 6,930円(税込)
※一部店舗ではお取り扱いの無い場合がございます。
―今までの流れがあるからだとは思うんですけど、えらく渋いですね。
大瀬:そうなんです。私がハンズに入社した時からあって、未だに店舗でたまに指名買いされる隠れた超ロングセラーアイテムなんです。特徴はシンプルで、最大約166枚まで穴をあけることができるという、ものすごくパワフルな1穴ドリルパンチという。穴あけ部分も別に尖ったりしていないからなぜこんなにスムーズに穴が開くのか不思議なのですが、何せ開発当時の担当者さんももう辞めてしまったらしく、このアイテムの製造年月日も不明という、ところどころ謎が残る名品です。
―なるほど...。ところでなぜこちらをご紹介しようと思ったのですか?
大瀬:単純に思い出の品だからです。ハンズの店頭にいた頃からずっとこの存在を知っていたので。
―なるほど...思い出の...。
大瀬:先ほど久保田さんがおっしゃっていた、デザインカンパニーとしての〈プラス〉さんの姿もある一方で、この〈ドリルパンチ〉のような玄人好みの逸品も手がけるのが〈プラス〉さんの底力ですよ。一言で言うと、死角がない。あらゆる方面に長け、それでいて最初にご紹介した〈ハシレ!エンピツケズリ!〉のような革新的アイテムも市場に放り込むその存在感。いやあ、これからも〈プラス〉さんウォッチは欠かせませんね。またいずれお話をお伺いしに訪れたいと思います。
おわりに
ハンズ歴29年の大ベテラン、大瀬が、定番の事務用品を始め、さまざまな文具の魅力に迫る連載記事。第十六回は、〈プラス〉さんの革新的なアイテムから玄人好みのアイテムまで数多くご紹介しました!大瀬バイヤーは次回、どんなアイテムをピックアップするのか!?乞うご期待!
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